紙上ホテル・ウォッチング!

ここでは、「紙上ホテル・ウォッチング!」 に関する記事を紹介しています。
最近、外国のインテリアの写真集、というのかムック本?をよく
見かけるようになりました。

パリのキッチン」とか「ニューヨークのキッズルーム」といったものです。

こういうのを眺めながら、インテリアのセンスを刺激するのもよいのですが、
どうしても気になるのが、寸法なのです。

「いったいこの天井高はどのくらいあるんやろ?」
「ドアの高さは…?」

こういった数々の疑問に大きなヒントを与えてくれるのが、



この本なのです。

旅はゲストルーム (知恵の森文庫)
浦 一也
光文社
売り上げランキング: 44339
おすすめ度の平均: 5.0
5 すべてのホテルに泊まりに行きたい!
4 些細な傷あり
5 素晴らしい絵と文章、そして訪問先!
5 素人にはできない


この本は、建築家でインテリアデザイナーである著者が、
外国のいろいろなホテルに宿泊したときに、なにはともあれ、
部屋の寸法を測り倒し、(時にはレーザー計測器も使いつつ)
建築家らしく、縮尺を統一して図面におこし、彩色までほどこした
ものの集大成なのです。

(この一連の作業が完成して初めて、著者はやっとくつろぎ、
 ホテルのバーで飲んだり、バスタブで疲れをとったりが
 できたとのこと…)

この本には、平面上の寸法はもちろん、時には部屋の断面、
家具やデコラティブなモールや飾りなどのディテールまで、
こまごまと寸法を記録されています。

(なんと、あるホテルでは、アヒルのおもちゃの寸法まで(笑))

これをじっくり眺めては、
「CH=3350、ひぇ~さすが外国、天井が高いっ!」
「CH=4020!もはや吹き抜けやん!」
などと、日本とのスケールの違いに突っ込んでみたり、

「ウォークイン・クロゼットを通り抜けると、バスルームの
 入り口…、湿気の多い日本では考えられない!」
「『25㎡のバスルームの中央では、ストレッチができる』…!?…
 日本の団地はそのバスルーム二個で5人家族が暮らしてたりするぞ」
と、いろいろな想像力をかきたてられたりするのです。

それにしても、各ホテルのいろいろな部屋、家具、ディテールの
寸法をじっくりみていくのも時間の経つのを忘れれば、
平面図や断面図、透視図などの表現力の魅力に、
「こんなスケッチでプレゼンできたらなあ…」と、口をあけて
図面を彩る透明感を見つめている、という自分がいます。

かと思えば、ページの折々に、建築家から見た視点でのコラムもあり、
建築とは少し離れた、旅行者としてのエピソードもありで、
とにかく、この調子では、私がこの本を一冊読み終わるまで
どのくらいかかるかわかりませんので、まだご存じない方に
早めにご紹介しておこうという次第です。

こちらももはや古典といえますよね。
河童が覗いたヨーロッパ (新潮文庫)
妹尾 河童
新潮社
売り上げランキング: 20442
おすすめ度の平均: 4.5
5 緻密で好奇心だらけの欧州見聞録
5 愛してやまない
4 河童の本にしては下、ヨーロッパ本にしては上
5 ヨーロッパに行かれる方に限らず,お勧め
5 「粛正」生き残る1冊


「こんなパースが描けたらなあ」

さて、今日の記事は…
クリック(応援)お願いします!

人気ブログランキングへ
関連記事

ブログパーツ
コメント
この記事へのコメント
初めてコメントします!!
以前から、時々訪問させて頂いています。
(読み逃げでしたが・・・)
今日の更新を見てめちゃめちゃ応援したくなりました!!
がんばってください!!!!
2008/06/14(土) 00:46 | URL | ルカ #79D/WHSg[ 編集]
ルカさん、コメントありがとうございます。
以前からも読んで頂いていたとは、とっても
うれしいです。
これからもがんばります!!
2008/06/14(土) 09:24 | URL | Ashida #79D/WHSg[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://reformdaisuki.blog107.fc2.com/tb.php/100-dd1cbccf
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック