最近、外国のインテリアの写真集、というのかムック本?をよく
見かけるようになりました。
「パリのキッチン」とか「ニューヨークのキッズルーム」といったものです。
こういうのを眺めながら、インテリアのセンスを刺激するのもよいのですが、
どうしても気になるのが、寸法なのです。
「いったいこの天井高はどのくらいあるんやろ?」
「ドアの高さは…?」
こういった数々の疑問に大きなヒントを与えてくれるのが、
見かけるようになりました。
「パリのキッチン」とか「ニューヨークのキッズルーム」といったものです。
こういうのを眺めながら、インテリアのセンスを刺激するのもよいのですが、
どうしても気になるのが、寸法なのです。
「いったいこの天井高はどのくらいあるんやろ?」
「ドアの高さは…?」
こういった数々の疑問に大きなヒントを与えてくれるのが、
この本なのです。
旅はゲストルーム (知恵の森文庫)
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浦 一也
光文社
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光文社
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おすすめ度の平均:
すべてのホテルに泊まりに行きたい!些細な傷あり
素晴らしい絵と文章、そして訪問先!
素人にはできない
この本は、建築家でインテリアデザイナーである著者が、
外国のいろいろなホテルに宿泊したときに、なにはともあれ、
部屋の寸法を測り倒し、(時にはレーザー計測器も使いつつ)
建築家らしく、縮尺を統一して図面におこし、彩色までほどこした
ものの集大成なのです。
(この一連の作業が完成して初めて、著者はやっとくつろぎ、
ホテルのバーで飲んだり、バスタブで疲れをとったりが
できたとのこと…)
この本には、平面上の寸法はもちろん、時には部屋の断面、
家具やデコラティブなモールや飾りなどのディテールまで、
こまごまと寸法を記録されています。
(なんと、あるホテルでは、アヒルのおもちゃの寸法まで(笑))
これをじっくり眺めては、
「CH=3350、ひぇ~さすが外国、天井が高いっ!」
「CH=4020!もはや吹き抜けやん!」
などと、日本とのスケールの違いに突っ込んでみたり、
「ウォークイン・クロゼットを通り抜けると、バスルームの
入り口…、湿気の多い日本では考えられない!」
「『25㎡のバスルームの中央では、ストレッチができる』…!?…
日本の団地はそのバスルーム二個で5人家族が暮らしてたりするぞ」
と、いろいろな想像力をかきたてられたりするのです。
それにしても、各ホテルのいろいろな部屋、家具、ディテールの
寸法をじっくりみていくのも時間の経つのを忘れれば、
平面図や断面図、透視図などの表現力の魅力に、
「こんなスケッチでプレゼンできたらなあ…」と、口をあけて
図面を彩る透明感を見つめている、という自分がいます。
かと思えば、ページの折々に、建築家から見た視点でのコラムもあり、
建築とは少し離れた、旅行者としてのエピソードもありで、
とにかく、この調子では、私がこの本を一冊読み終わるまで
どのくらいかかるかわかりませんので、まだご存じない方に
早めにご紹介しておこうという次第です。
こちらももはや古典といえますよね。
河童が覗いたヨーロッパ (新潮文庫)
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妹尾 河童
新潮社
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おすすめ度の平均:
緻密で好奇心だらけの欧州見聞録愛してやまない
河童の本にしては下、ヨーロッパ本にしては上
ヨーロッパに行かれる方に限らず,お勧め
「粛正」生き残る1冊
「こんなパースが描けたらなあ」
さて、今日の記事は…
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