職人とリフォームプランナー夫婦の狭く深い(?)経験から見た リフォーム現場についてのよもやま話です。

一般的な商品やサービスの販売と比べると、コンスタントに注文を頂くのが難しい、
つまり、『リピート客や回数が少ない業種』と言われるのがリフォーム業です。

しかし、私たちには、とても有難いことに、何度もリピートの工事依頼を
下さるお客様が何組かいらっしゃいます。

先日、そのようなお得意様の中から、あるお客様がかけて下さった言葉が、
とても心に残りました。

というのは…
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先日、お風呂場のリフォームの見積に伺ったところのお客様が、
80代で元気いっぱいの方だったというお話を書きました。
(『元気のヒミツ』ご参照)

後日、工事が確定し、改めて細かい採寸に伺ったのですが、
なんでも、お一人暮らしをされているその方は、88歳とのことでした。

前回お訪ねした時も、そのお元気な様子とともに、おしゃれなお洋服が
印象的だったので、今回、なにげなくお尋ねしてみました。

「あの、前にお会いした時も思ったのですが、とても
  おしゃれな装いをされていますよね。(姿勢もいいし)
  社交ダンスとかなさっていたのですか?」  

すると、

「いや、洋服は娘や孫が見立ててくれるのでね。
  それを着てるだけ。それに…」

この続きをお聞きしてびっくりしたのは、
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私の夫は内装職人です。

自称「多能工」として、水道や大工工事の絡むようなリフォームで、
それらの仕事ごと請けることもありますが、基本はクロスの貼り替え
や床材の貼り替えの仕事が多いです。

そういった仕事は、たいてい、"1mあたりいくら"、"1㎡あたりいくら"
といった単価制で報酬が決まることになるのですが、この単価なるものが、
この数年じわじわと下がり続けています。

もともと「建築業界は丼勘定」と言われ、製造業などと違って、
粗利の計算などに疎く、極端な話、赤字でも請けてしまう、
仕事さえあれば、引き受けてしまうという体質があるようです。

さらに、今は「相見積もりを取る」というスタイルが定着しつつあり、
仕事欲しさに、いくらでも下げるという泥沼にはまる業者さんも
あります。

先日も、内装専門の、とある元請けさんが、
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今週いっぱい、夫は、とある賃貸マンションの内装工事に通うことになっています。

今日が初日だったのですが、そのマンションに入ってみると、なんと、
エレベータ内の奥行がとても深く、夫いわく、

「軽自動車くらい乗りそうな大きさやったで
 しかも、積載重量は1300Kg、最大人数は20人って書いてあったで

「え、そこ新築なんやろ。この時期に豪勢な賃貸マンションってこと

「いや、中はワンルームが中心で、そんな派手な感じではないで。」

「えっ?じゃあ、なんでそんなエレベータ巨大なん?」

「いや、うわさではな…
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今、午前1時です。

実は、今日の午前1時から、夫は、とある店舗の改装の仕事に行って





いる「はず」でした。

大阪市内の現場に午前1時集合とのことで、「大阪の北海道」にある自宅
を出るなら11時半ごろ出発と逆算。
そして、夫が「そろそろ、出るか…」と車のエンジンを暖めに、玄関から
出ようとしたその時、携帯電話が鳴ったのです。
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