職人とリフォームプランナー夫婦の狭く深い(?)経験から見た リフォーム現場についてのよもやま話です。

先日来記事にしている、とあるマンションリフォーム現場のエピソードです。

今回のリフォームのなかで、リビングの入り口のドアを取り替えることに
なったのですが、少々頭を悩まされることがありました。

それは“ドアの下枠の色”です。

ドアは一般的に、左右の縦枠、上枠、下枠、という四つの枠の中に
丁番によって取り付けられています。

“バリアフリー”が意識されるようになってからは、ドアの前後で
床の高さに差がなければ、下枠は床に埋めこまれたり、下枠は取り付けず、
床面がそのまま繋がっている住宅が多くなりました。

しかし、今回のマンションでは、廊下の床がリビングの床より少し
高くなっていました。
つまり、廊下からリビングに入るときには、「少し降りる」という感じです。

そこで、段差のところで床材の端部が見えないようにするための下枠が
必要で、元のドアにも下枠がついていました。

私が頭を悩ませたのは、ドア、そしてドア枠と同じ白にするか、
それとも、リビングと廊下の床材に合わせた茶色(木目)にするか
だったのです。

もし、下枠を白にすれば、このように、下枠がとても目立ちます。
(※各イメージパースはクリックで拡大)
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毎年、冬になると薪ストーブがとても欲しくなります。

でも、新築時に導入するならともかく、リフォームで薪ストーブとなると、
煙突の設置が大変そう。

自宅は体験型(実験的)リフォームの場と化して、好き放題!?
プチリフォームを重ねている我が家ですが、さすがに、
一階のリビングから二階の床を貫通して屋根に煙突を出す、
という工事には、手が出せずにいます。

それでも、苦肉の策として考えたプランだけはありまして…

我が家の間取りは、こうなので、
●1F
1F

●2F
2F

図面上では右下の、1Fのリビングの右側の腰窓を出窓に変える。
(もちろん窓は再利用、セットバックしてさせる)
出窓の下の懐部分に薪ストーブ本体を設置。

出窓のカウンターとを貫通した煙突は、二階の寝室の腰窓を同様に出窓にして、
再びカウンターを貫通。そして、出窓と煙突を新しくサイディングで囲む。

これなら、既存の部屋の床や屋根に煙突設置のための穴を開けずに済み、
リビングも寝室も同時に暖まるという作戦!?です。

しかし、なかなか日々の仕事をしながら、自分の家の工事に何日も
さくことはできず、(というより薪ストーブ本体やら、出窓を暖炉に
するための煉瓦などの材料の予算が…笑)
何年も計画倒れになっていました。

そこで、今年は、雰囲気だけでも?薪ストーブ気分を味わおうと、昨日、
ホンマ製作所の『時計型薪ストーブ』を買いました。

こちらは、近くのホームセンターで、本体を¥3,980で購入。
当座は冬場の外での作業(タイヤ交換とか道具の整理)の暖をとるために、
とりあえず戸外で使ってみようと、煙突部材は、必要最低限度で、
¥5,000弱でそろえました。

薪は工事の解体で角材、板材がしょっちゅうでますので、それを活用。
(本来の薪を使わないと、ストーブの傷みが早くなるそうですが…)

そして、いよいよ点火。
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先日から記事にしている、とあるマンションリフォーム現場の
エピソードをまたひとつ。

間取り図は下のとおりです。
左側がリフォーム前。右側がリフォーム後です。

BeforeAfter
(※クリックで拡大)

今回は、元のユニットバスを撤去し、隣接する和室へ
新しくサイズアップしたユニットバスを据え付け、
洗面所を広くするというリフォームでした。

そして、今回のリフォームで間取りを考える上でネックとなったのが、
元のユニットバス~洗面所と和室の間の大きな梁だったのです。

この梁は幅が約40cm、高さが64cmもあり、
梁の下は、床から1m90cmあるかないかくらいのものでした。

初めは、元請けさんのほうで、無駄なスペースを作らないように、
ユニットバスが梁にかかってでも和室にはみだす部分を抑えようと
洗面所に加え、トイレの移動も考えたプランされていました。

しかし、元々和室は使わなくなった部屋だとお聞きしたことで私が出した、

「いっそのこと、ユニットバスを和室に丸ごと入れていれてしまっては
 どうでしょう?トイレの縦管の位置も動かせないことですし…」

という“とんでもプラン!?”を元請けさんがお客様にプレゼンしてみることに
なったのでした。

右側の間取り図を見ても想像のつくとおり、お客様にとっては、
デッドスペース(配管スペースを兼ねている部分もありますが)が
増えてしまう勇気のいる!?プランです。

お客様の今回のリフォームの目的は、ユニットバスを広くすること、
(足を伸ばして入浴したい)洗面所を広くすることと伺っていましたが、
スペースや見栄えももちろん重要。

それに、工事が決まったら決まったで、配管や間仕切り移設など、
住みながらのリフォームではお客様はもちろん、施工側もそれなりに
覚悟のいる工事でもありました。

どうなることやらとドキドキしながら元請けさんからの返事を待つと…。
数日後、「プレゼン決まったよ!」というお知らせが、
元請けさんから入ったのでした。

そして、いよいよ、私たちが現場の実測をさせて頂くこととなり、
再度、プランと成立するかを検討、見積作成に入ったのです。

ここで、私がとくに心配だったのが、例の巨大な梁の存在でした。

右側の間取り図でもわかるように、リフォーム後は、広くなった洗面所の
真ん中に梁がぶら下がる形になるのです。

BeforeAfter

そこで、私は、パソコンで3Dイメージパースを作成し、お客様に
お見せしました。見栄えを譲ってでも、間取りを優先してよいのかを、
再確認いただきたかったからです。

それは、このようなパースでした。




 
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このところ、12月にリフォーム工事で入らせて頂いた現場のエピソード
を書いた記事ばかりですが、今日もその中からひとつ。

今回の現場では、お客様(奥様)が、“色”に対して、とても
こだわりを持たれていました。

私は、色については、はるか昔にインテリアの講義で少し習っただけですが、
それでも、ある程度は色に敏感になったほうだと思います。

以前の記事『赤い白と青い白』でも触れたように、
一見“白”に見えるクロスにも、微妙な色の違いがあり、下請けで
現場に入ったときなど、天井と壁のクロスの組み合わせに、
ちょっと違和感を感じることがあるものです。

ただ、このように提案する側の人間がまだまだ色に鈍感なことも
ある中で、今回の少しご年配のお客様の視点はとても新鮮でした。

今回は、下請けで、私たちが直接色決めに立ち会わせて頂いたのは、
建具とタイルの色だけでした。(建具はそう、難しい!?“白”です)

それ以外のもの、床材や玄関収納の扉、化粧台の扉などは、
今お持ちの家具の色あいとのバランスを相当考えられたようで、
私たちにも、『この色にしたのよ』とサンプル帳を見せて下さりながら、
商品の到着を、とても楽しみにされていました。

ところが…

新しい建具が取り付けられても、養生がされていて、石こうボードには
まだクロスも貼られていないからか、

「どうなのかしら、これ。いいのかしら!?」

新しい便器が搬入されると、

「ちょっと、白すぎたかも…」

いろいろと不安なごようすです。

「大丈夫ですよ。この部屋の照明では少し白っぽく見えますが、
 取り付けたら、もう少し温かみのある色に見えますよ。」

施工をさせて頂く身にとっては、商品が届くたびに、奥様と一緒に
別の意味で(笑)ドキドキでした。

そして、工事が進むにつれ、奥様から思わぬご感想が飛び出しました。
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昨年の12月、とあるマンションで二週間超のリフォーム工事を
させて頂いたのですが、その中での失敗談をひとつ。

失敗とは、トイレの便器の選定です。
お客様宅への取付前、つまり工事前に便器が合わないことが
わかったので、お客様には直接ご迷惑はおかけせずに済んだのですが、
私にとっては基本的なミスであり、相当なショックでした。

まず、下見の時点にさかのぼってご説明すると、
今回は下請け工事だったので、元請けの担当者さんと、
お客様のマンションへ伺いました。

工事のメインはユニットバスを大きく移動し、水回りを
トイレ以外完全に間取り変更するというもの。
以前の記事ご参照)

トイレは位置は動かさず、便器と内装だけをリフォームするとの
ご希望でしたので、早速便器の品番をチェック。

かなり古いタイプの便器だったようで、品番のシールや刻印もなく、
手がかりは外観の写真(便器の足元やタンクの手洗い部分の形状)
です。

『これは、あとで、TOTOの“見つかるくん”で調べてみようっと…』

次に、排水のタイプを確認。
排水は壁排水か、床排水か…!?

今回はマンションに多く見られる壁排水で、便器のすぐ後ろに
排水管への接続部分がありました。

『さて、排水芯の高さを測っておいて…』

便器の後ろ側に潜り込み、床から接続部分の中心までをメジャーで測ります。

ここで、元請けさんの担当者さんから、一言。

「今は、トイレの入口が段差になってるから、リフォームで
 フラットにしてあげたいんだけど、出来るかなぁ…」

理屈で言えば、排水の接続部分が高い便器から低い便器に変えると、
その差だけ床の高さを上げられることになるんですね。

そこで、私は、便器の資料を調べてみることにしました。

すると、
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