職人とリフォームプランナー夫婦の狭く深い(?)経験から見た リフォーム現場についてのよもやま話です。

先日、とある元請けさんから
「マンションのクロス貼替とフローリング貼りの下見に同行して欲しい」
との連絡がありました。

内装工事中心の元請けさんなので、今まではもっぱらクロスの貼替
の仕事だけを頂いてきたのですが、今回はフローリングも引き合いが
あるので、夫にも現場を下見してもらったほうがいいだろう、とのこと。

(多能工の夫、昨年からクロスより大工工事の下請けが増えている…)

そこでFAXで届いた間取り図を見てみると、
和室一部屋と現在カーペット貼りのLDK、洋室が二部屋あります。
これらをすべてフローリングに。
(和室も畳あげて根太+フローリング)

そして、ふと目に留まったのが、図面の端に書き添えられた、
お客様の子供さんの年齢と性別。

 「さすが、○○さん。こういうとこ、聞き込み細やかやなあ。
 『人住み』っていう情報で家具や荷物のこと想像つくけど、
 子供さんの年齢とかでも、生活時間帯や家具の予想は
 つくもんね~」と私。

夫も、

 「図面もらってあると、下見の時に寸法も早く測れるし、
  工事の段取りも考えておけるから助かるな。

  …ところで、クロスとフローリングとどっち先にしよう!?」

一般的には、
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私は仕事がらいろいろな種類の掃除機を使うことが多いです。

仕事がらという前に、私の妹が大の『掃除好き』。
掃除機をかけすぎてモーターが消耗するのか、買い換えることが多く、
「まだ使えるやん~」というものを、毎回工事現場用にともらい受け、
そのまま家で使ったりもしています。

その中で私なりに感じたことは、掃除機は吸引力はもちろんですが、
できればより軽いもの。
そして、現場用の消耗品として、たとえ安いグレードを買うにしても、
ホースだけはしっかりしたもの、ということです。

妹からのお下がりの中には、ヘッドの中にゴミを掻きだすローラー、
それにホコリセンサーがついていて、ゴミを吸うにつれて
ランプがオレンジとグリーンに代わり、やたら達成感(?)のでるモノも
ありました。
ただ、ヘッド~ホースまでが重く、カーペットなどを長くかけていると
手にマメができそうだし、掃除機を出すのがちょっと億劫に。

逆に、ヘッドもホースもシンプルな造りで軽いものの、ホースの
中によくある巻いたワイヤーの補強が入ってなくて、かけている
うちにホースが吸引力で真空状態になるのか「ゴーっ」といいつつ
ねじれて縮んでしまうものにはイライラ。

今は、ホームセンターで現場用にと買った、吸引力はしっかり、
造りはとってもシンプルなコンパクトなものを家でも使っています。

ところで、現場で時々お客様の掃除機をお借りすることがありますが、
意外と知られていない掃除機の機能(?)に、
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画像のフォルダから久しぶりに目に止まったこの一枚。
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珍しい柄の天井?

いえいえ、これは、もともと30×60センチ角の化粧板が貼られた天井に
クロスを貼りたいというご要望で、下地処理をしている途中の写真です。

この現場は下請けで入らせて頂いたのですが、頼まれがちな「ジプトーン」の表面に
パテをしてクロス、というケースよりも化粧板が凸凹していて、
うまく納まるのかな?という感じでした。

それでも、とにかく、化粧板の継ぎ目という継ぎ目にすべてファイバーテープ
(接着剤のついた網目状のテープでパテのひび割れ防止効果あり)を貼り、
テープの上から一回目のパテ。さらに乾いてから、天井に全面パテをして、
クロスを貼りました。

白い格子状に見えるのが一回目のパテ。左斜め上から黄褐色に
塗られてきているのが二回目の全面パテです…総パテ大変!


(クロスを貼り終えたあとの写真が無いのが残念!)


今回の現場は築年数的には、年季の入った家で、その年数にしては
化粧板もしっかりと留まっており、なんとか今回のように納めることも
できましたが、正直、ここまで手間をかけて下地処理してクロス貼り
にするのもどうなんだろうな、というのが私の感想です。

というのは、
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東日本大震災の翌週明け、私たちのリフォーム現場に入った、
"福島県内の工場で出荷待ちだったシステムキッチンが破損"の知らせ。

工場再稼働のめどもわからず、お客様には代替えのシステムキッチンで
仮設の状態で使って頂いていました。

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(以前の記事『苦肉の策でキッチンを反転』をご参照)

再入荷はいつになることかと、被災地の状況を心配していたところ、
余震の続く中にありながらも"工場再稼働"の吉報が入りました。
そして、なんと商品を納品してもらえる動きに。
(以前の記事『確実に前に進んでいる』ご参照)

お客様にご報告をしたところ、「涙が出そうです…」というほど
お喜び頂けましたが、それ以降もテレビの地震速報で、
現地の余震を知るたびに、

「本当にこんな中で届くんやろうか…。」

と不安でいっぱいでした。無事に納品してもらうことばかり考えるのも
本当に失礼なことではありますが、私たちのキッチンならともかく、
お客様だけに一ヶ月以上もご不便をかけている状態でした。

そして、ドキドキしながら迎えた納品日の朝。

「福島の工場から大阪へって、宅配便とかみたいに、夜通し
 トラックで走って来るのかな?
 それとも東京とか大阪に一回入荷して、朝こっちに?」と私。

「いやあ、福島から直接ってことはないやろ。距離が距離やし。
 ドライバーがどこかで交代して、いや、荷物積み替えて
 トラックごと変えるのか、どうなってるんやろうな。」と夫。

現場のマンションに近づくと、ゲートのそばに、それらしきトラックが
停車しています。(福島ナンバーか?…見えないっ)

私は車を降りると、恐る恐る、運転手さんに
「あの…もしかしてクリナップさんのキッチンですか?」

「はい。そうです」

(キター!!!)

まさに、夢のようでした。

(本当に来たんだ!福島から来てくれたんだ!)

「今日は福島からですかっ?」

勢い込んで聞いてみると、そのトラック自体は、大阪の配送センターから
出てきたそうで、福島からは前もって届いていたそうでした。
(そりゃ、直接は大変ですよね。交通事情もあるので)

なんでも、クリナップさんのこのシリーズのキッチンはもともと
岡山県の工場でキャビネットを製作、それを福島県の工場で
シンクやカウンター、金具類とセットアップしてから出荷される
と問屋さんから聞いていました。
なんとも、長旅の上で納品されたということです。

施工中もニヤニヤする私に、夫は「えらい機嫌いいなあ、今日は」
というので、「だって、本当に夢みたいやん♪キッチン来たんやで!」

そして、このとおり無事に完成しました。
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苦肉の反転』をさらに反転して、当初のプランどおりに出来上がりました。
こちらのお客様は「吊戸棚はいらない。正面をすっきりとさせたい」と
おっしゃっていたのですが、天井が高いことも手伝って、とても
広々とした感じに仕上がっています。

さて、ここからが本題(笑)
このキッチンの施工上の納まりの話などを…
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先日、工事に伺った先でお客様とお話をしていました。

「福島の原子力発電所、なんとか落ち着いて欲しいですね。
 復興もなにも、やはり不安が残ったままだと…」と私。

すると、お客様は、

「福島も大変だけど、ここに住んでるからって安心じゃないよ。
 福井の原発でなにかあれば、ここにも影響するだろうし、
 『もんじゅ』もあるしね。」

確かに、これだけ日本各地に原子力発電所があるなら、
地震がいつどこで起きるかわからない以上はどこも同じです。

そこで、我が家の最寄りの原子力発電所の直線距離を
下記のサイトを使って調べてみました。

『みんなの知識 ちょっと便利帳』の
 "地図上で2点間の距離を測る"


今、上のサイトでは、福島原子力発電所からの距離を測りたいと
いう要望が多く、起点を福島にしてあるとのことですが、
他の対象からの距離を測りたければ、左側の四角いスペースへ
知りたい住所を入れ、横のGOを押し、続いて右側の四角い
スペースへ自宅やその他、知りたい住所を入れてGOを押すと、
地図上に直線と距離が表示されます。

ちなみに、原子力発電所の住所を調べるには、こちらの

全国原発マップ
(縮尺は左側のゲージの+-を押して調節)

の中の、青いバルーンをクリックし、その下に表示される
各原子力発電所へのWebページにすすめば住所がわかります。

ということで、我が家の最寄りの高浜原子力発電所までの直線距離は
58.6kmでした。『もんじゅ』までは96.7km。
(思ったより近い…)

ちなみに、細かく調べるのは面倒だけど、だいたいの距離が
わかればいいな、という方はこちらのサイトが便利なようです。
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