究極の「多能工」

ここでは、「究極の「多能工」」 に関する記事を紹介しています。
「多能工」とは、つまり、大工とか左官とか塗装工などの、
建築工事では、細分化された専門職能を、一人で兼任できる職人さん、
といったらよいでしょうか。

リフォームでは、とくに、この「多能工」が注目されてきているようです。


例えば、ユニットバスのリフォームの場合。

①ユニットバスの解体・組み立て
②給水・給湯配管の位置替え、水栓や給湯器の循環口の取替え。
③ユニット入れ替え後の壁の補修・入り口のドア枠の取替え
④壁クロスや床材の貼替
⑤給湯器を取替える場合は、ガス工事。

というように、大きく分けて5つの工程分の職人さんが必要です。

①は作業的には、同様の作業ですが、組み立てを「メーカー施工」
 にしてもらうと、解体はしてもらえないので、別の職人が必要です。
②は水道設備の職人さん。
③は大工さん。
④は内装の職人さん。
⑤ガス会社の職人さん、または、資格のある職人さん。

といった具合です。

延べにすると、5~6人必要、といったことになりますね。

バスルームが使えないのは、とても不便ですから、何日も
工事をするわけにはいきません。
マンションなどで、ユニットのサイズの変更などがなければ、
今や、早ければ一日で入れ替え作業は完了します。
コーキングを完全に乾かすために、念のため、
ユニットバスの使用は翌日から、
クロスや床のクッションフロアの貼替も翌日の工事となり、
延べ二日でできてしまいます。

ただ、5人が入れ替わり、立ち代り、時間や工程上のタイミングを合わせて、
スムーズに作業するのは大変ですし、
それぞれの職人さんに支払う施工費もかかります。

そこで、「多能工」なら、一人で解体し、水道配管をし、
給湯器を取替え、ユニットを組み立て、ドア枠を取り付け、
コーキングをして完成。ということができるのです。
(わたしの夫は、続いて、クロス貼り替えも、床貼りもしますが…)

わたしが、以前勤めていた会社では、ユニットバスは設備の仕事の得意な
多能工の職人さんに、内装以外をお願いしていました。
(さすがにクロスまで貼る設備の職人さんはいませんでした。)

多能工の方が、きびきび動いて、見ている間に
仕上げてしまわれ、いつも感心したものです。

また、営業と現場監督を兼ねていたわたしにとっても、
同じ方が、いくつもの工程を引き続きしてくださることで、
別の職人さんが来るたびに、指示しに出向かずに済み、
時間を有効に使うことができました。

夫が先日、ガスの資格の講習に行ったとき、

「関東のほうでは、これからどんどん多能工が主流に
 なっていくかもしれない。
 皆さんも、積極的に、いろいろな技術を身に付けて下さい」

と葉っぱをかけられて、帰ってきましたが、わたしにとっては、
一抹の不安もあります。

確かに、多能工になると、仕事を依頼してもらえる頻度も
増えそうだし、施工する本人にとっても、お客様にとっても、
営業担当にとっても、メリットは多いものです。

ただ、もしも、「多能」になったところで、
結局は能力にかかわらず、施工単価(つまり、日当)で比較され、
結果、ますます安く下請け仕事をするはめになるんじゃないか、
ということなのです。

職人さんには、専門職というくらいですから、
細分化した道具がたくさんあります。
多能工として、職種を増やすと、道具も増え、副資材も増え、
収納場所も要れば、手入れする時間も必要。
新しい技術の習得のための勉強も、資格の更新費用も…。

「こんなはずでは…」とならないだろうか…。

まあ、悲観的なことを考えてもしょうがないですが、
本当に、リフォーム業界として、良い職人さんが、
ますます増え、張り切って技術を磨き、腕を発揮できるように
なればと祈ります。

ところで、前置きが長くなりましたが、
(えっ?今までの、全部)

究極の多能工とは、ずばり!
「沢田マンション」を建てた沢田嘉農(さわだ かのう)さんでしょう。

沢田マンションのことは、前にテレビで知って、その後に
沢田マンション物語」という本が出版されていたことも知りました。

とにかく、沢田さんは、夫婦二人だけで、(後には娘さんも)
鉄筋コンクリートのマンションを建ててしまったのです!

しかも、マンションを造るまでの資金づくりも、
夫婦で家を建てて売ることでつくったという筋金入りの多能工。

グラビアも多かったので、興味を持って本を読んだのですが、
沢田さんの生い立ちから結婚そして、夫婦で成し遂げたことは、
すごい、なんてものではなく、凄絶ともいえる内容でした。

沢田ご夫妻のような考え方で、賃貸物件が作られれば、
マイホームに対する選択肢も、もっと増えるかもしれません。

いつか、わたしたちも沢田マンションに泊まってみたいです。
そして、施工中の沢田ご夫妻に思いをめぐらしたい。
「二人でこれを運んだんだ、ここを造ったんだ…」と。

さて、今日の記事は…
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