タイル貼り浴室からの水漏れ…どこから?

ここでは、「タイル貼り浴室からの水漏れ…どこから?」 に関する記事を紹介しています。
先日、お客様より洗濯パンの周りの床が濡れているので、
見に来てほしいとのお電話を頂きました。

状況をお尋ねすると、
●洗濯機用の水栓から微量の水漏れがある
●洗濯パンと床との隙間にも水がしみているようす。
●洗濯機を回していないからか、漏水の量は増えてはこない
●洗濯機を長い年数使っているので、本体からの水漏れかもしれない
とのことでした。

洗濯機の水栓からポトポト垂れた水なら、洗濯パン内に溜まり、
そのまま排水されると思われますが、洗濯パンと壁のすきまに
コーキングが充填されており、その上を伝って、手前に流れてくる可能性も
ゼロではありません。

洗濯機の経年劣化で、本体やホースから水が漏れたとしても、
洗濯パンで漏水を受ければ、そのまま排水されるはずです。

洗濯パンと床とのすき間からの水なら、排水トラップの
締め付けが甘くなり、パンの中の水が漏れ、
パンの裏と床のすき間をつたって手前に流れているのかもしれません。

とにかく、一度、様子を見に伺うことになりました。

すると、床の上が濡れているのはともかく、
巾木が水分で腐り、その上の壁にもうっすらと黒い染みが透けていました。
そこで、壁クロスをめくってみると、壁の中にも漏水の跡があります。

FM (1)

そして、お客様が、「この裏がちょうど、お風呂場なんです…」
と、案内してくださいました。

すると、


たしかに、裏側は、浴室の水栓と排水口という、
怪しい部分がありました。


床の高低差からいうと、浴室の排水口は、洗濯機置き場の床より
低いので、もし、ここから漏れていても、洗濯機置場の床が濡れる
可能性は低いです。

FM (3)


そして、次の瞬間、ふと気が付きました。
水栓の根元、タイルに開けた水栓の穴がしっかり見えている…
このすき間から水が壁の中に入っているのでは?
FM (4)


お客様に、状況をご説明、浴室水栓の周りに、ひとまず
仮処置としてコーキングを施し、日を改めて、
工事をさせていただくことになりました。

工事内容としては、浴室の水栓をとりはずし、
給水管の端部とタイル壁下地のすきまを埋め、
水栓を戻すこと、そして、洗濯機置き場の床と壁の補修です。


ここからは、工事当日です。
前回、壁や巾木をめくった部分からの水が乾いてきているのを確認、
まずは、洗濯機をどけて、床をめくっていきます。
クッションフロアをはがすと、かなり床板の腐食が進んでいました。

FM (5)


下地の合板は水分で柔らかくなっており、簡単に崩れてしまいます。
FM (6)


下地の合板と根太を撤去したところ。
大引きは、表面が傷んだだけで、無事でした。
しっかり乾かし、新しい根太を組みます。
FM (7)
(新築時にでしょうか、火打ち土台を欠いて
 排水トラップを仕込んでいるところが気になりますね…)


ちなみに、せっかく壁を補修し、クロスを貼り替えるので、
近いうちに洗濯機をドラム式に買い換えるかもしれない、
というお客様に、洗濯水栓の位置を上げる工事もご提案。
壁を破り、給水管を上に延長します。

FM (8)


そして、壁クロスと床材で仕上げて、
洗濯室の補修は完了です。

FM (15)


洗濯パンも、以前の二槽式用から、全自動サイズに
交換しました。 もっと大きい洗濯パンもあるのですが、
なぜか、新築設計時から洗濯機置場に勝手口ドアがあり、
洗濯機とのすき間を出入りする必要があるため、
新しいドラム式洗濯機も、従来の全自動サイズの予定とのこと。

FM (16)


では、浴室水栓の方に移ります。
水栓をはずしてみると…
FM (9)

給水管のエルボ部材の先端と、壁下地の間に
すきまがありますね。
タイルがダンゴ張りのため、目地裏などに空洞があり、、
ここから、壁の下地のブロックに少しずつ水がしみ、
洗濯機置き場の壁側ににじみでていたのでしょう。

FM (10)


もう一方の穴も同じですね。

前回、浴室のリフォームをされたのが、10年近く前とのことで、
その時に、水栓を取り替え(移設も!?)されたのがきっかけかもしれません。

先の写真でも、水栓の根元のカバーとタイル壁にすき間があったので、
壁内のすきま塞ぎの処置をしていなくても、
せめて、この周りにコーキング施工をされていたら
水が内部に漏れにくかったと思われます。
(根元のカバーは水栓と給水管の接続部や、
 水栓と壁とのすきまを、見栄え上、隠すためのもので、
 直接このカバーで漏水を止めているわけではありません)

FM (11)

壁裏のすき間をふさぎ、タイル側にもコーキングを施し、
いったんプラグ留めをします。

FM (12)


排水口の目皿の周りも、目地が欠けてなくなっていたので、
コーキングを施します。
マスキングテープを貼り…

FM (13)


コーキングを打って完了です。

FM (14)


浴室水栓を元に戻します。
根元のカバーとのすき間を隠すために、
「座金」を足しました。
FM (17)


座金部分のアップです。
(写真ブレちゃってますが…)
FM (18)


今回は、床や壁の漏水補修と同時に、 
洗濯パンの交換、洗濯水栓の位置変え、
洗濯室への照明の新設(照明がなく暗かったのでご提案)
も作業ができ、少しグレードアップもできました。


本来なら、このような小スペースであっても、
工事内容的には、水道設備の職人さんと、
床下地や根太組をする大工さん、
クロスや床を貼る内装職人さん、
照明器具の新規配線をする電気の職人さんを
呼ばないといけないのですが、ウチの夫は多能工。
いちおう、一人でまるっと作業をさせて頂くことができました。

(最近、多能工養成スクールができるほど人気の多能工、
草分け的な夫の存在を、しっかりアピールさせていただきます(^^)/♪)



さて、今日の記事は…
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コメント
この記事へのコメント
一軒家に憧れてます。
ランキング経由でたどりつきました!

業者さんなのに、しっかり工程の写真を撮って
「ここをこうしました!」と説明があるあたり、信頼できるなぁ!と思いました。

素晴らしいブログですv-42
2020/05/20(水) 22:59 | URL | たくやき #-[ 編集]
ブログの閲覧、また、お褒めのお言葉を頂きありがとうございます。

私達は夫婦で職人&プランナーのコンビで現場に入り浸っている!?ことと、リピートのお客様が多いので、現場の記録や写真をできるだけたくさん残しておくようにしています。ブログは自分たちにとっての工事記録でもあるわけですが、コメント頂きとても嬉しいです。

一軒家への憧れがおありとのこと、ぜひ、形になりますように!
2020/05/20(水) 23:21 | URL | iegasuki #-[ 編集]
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