今回は、キッチンの窓の取り替えです。
ビフォーはこちら。
少し懐かしい感じの型ガラスが入っています。
下見の時に、「窓が暗いので、交換したい」とお客様。
しかし…

キッチン正面の左の壁から右の壁いっぱいが窓になっており、
かえって窓からの明るさで、その上の吊戸棚部分が逆光で暗く感じるものの、
決して窓が暗いとは思えなかった私。
「今、型ガラスが入っていますので、次の窓も型ガラスにすると、
明るさという意味ではあまり変わらないと思います。
今度は、ガラスに今のような模様が入らないので、
すっきりした感じにはなりますが。
しっかりと明るさを確保するには、窓の大きさ自体を変えて窓の高さを高くするか、
窓の外にテラス屋根や波板の囲いが設けてありますので、その囲いを取るとか、
屋根材を透明にする方法もありますが、そこまでするのも…」
ちなみに、窓部分を外から見たところです。

こちらは、地元の昔ながらの民家といいますか、和風住宅で、
深い軒とさらにテラス屋根があるため、窓のサッシは外壁に釘打ちしただけの、
シンプルな留め方になっています。
コーキングや雨除けの見切りなどもなく、交換自体はラクにできそうな造りです。
ところが…
ビフォーはこちら。
少し懐かしい感じの型ガラスが入っています。
下見の時に、「窓が暗いので、交換したい」とお客様。
しかし…

キッチン正面の左の壁から右の壁いっぱいが窓になっており、
かえって窓からの明るさで、その上の吊戸棚部分が逆光で暗く感じるものの、
決して窓が暗いとは思えなかった私。
「今、型ガラスが入っていますので、次の窓も型ガラスにすると、
明るさという意味ではあまり変わらないと思います。
今度は、ガラスに今のような模様が入らないので、
すっきりした感じにはなりますが。
しっかりと明るさを確保するには、窓の大きさ自体を変えて窓の高さを高くするか、
窓の外にテラス屋根や波板の囲いが設けてありますので、その囲いを取るとか、
屋根材を透明にする方法もありますが、そこまでするのも…」
ちなみに、窓部分を外から見たところです。

こちらは、地元の昔ながらの民家といいますか、和風住宅で、
深い軒とさらにテラス屋根があるため、窓のサッシは外壁に釘打ちしただけの、
シンプルな留め方になっています。
コーキングや雨除けの見切りなどもなく、交換自体はラクにできそうな造りです。
ところが…
問題は、今入っている窓が下地に留め付けてある部分の
正確なサイズがわからないこと。
室内側は、窓枠がサッシにかぶさっており、
外壁側は、柱や間柱に被さるように化粧合板がはってあり、下地材の
正確な位置がわかりません。
空き家であれば、一旦窓を撤去し下地を確認、
寸法を測ってから、新しい窓をオーダーすることができるのですが、
住んでいらっしゃる状態だと、新しい窓ができるまでベニヤ板でふさいでおく、
というわけにもいきません。
オーダーした新しい窓が今より小さいならば、すき間をうめれば済みますが、
もし、大きかった場合、下地を削ったり、取り替えようとすると、
室内側の壁のタイルや窓枠を傷めることになり、工事範囲が広がってしまいます。
また、もうひとつ、窓の選定の選択肢として、サイズ以外に
柱と窓の位置関係により、外付け・半外付け・内付けといった3種類があります。
その選び方により、室内から見た窓の奥行方向の位置も変わるのですね。
ちなみに、現状は、内付けです。
外から見て、柱の表面に窓がちょうど納まっている感じ。
もう一度、同じサイズの内付けのサッシを入れれば、まさに、"す取り替え"が可能です。
実は、簡単な方法として、キッチンの室内側にある窓枠を取り付け下地とみなして、
内付けのサッシをオーダーするという方法があります。
このような感じです。
(これは、古い納屋の木製窓をアルミサッシ窓に替えた写真です)

新築時にこのような内付けの窓を取り付けた場合、
上の写真の黄色い⇔の部分に、窓枠(下枠)を載せて仕上げることになります。
(この現場は、リフォームなので、元の窓枠を下地としてサッシ窓を取り付けており、
納屋なので、新しい窓枠は省略しています。)
もし、今回のキッチンの窓を同じように、既設の窓枠を下地とみなして新しい窓を入れると、
この黄色の⇔の部分の立ち上がりが窓枠の上にできることになります。
そうすると、その分、窓の高さが小さくなり、明るさが減るということに…。
では、窓を可能な限り大きくするために、半外付けのサッシを選び、
窓を外壁寄りにずらして取り付けることで、サイズの違いの納まりを外壁周りでを解決しよう!
とも思ったのですが…。
今度は、今の窓枠と新しい窓のあいだに、すき間ができてしまいます。
そこに、取ってつけたような見切りをはさむのも避けたいところ。
さんざん悩んだ結果、やはり、窓枠と壁のタイルをそのまま再利用できることを優先し、
内付けのサッシ窓を、机上の計算で最大限の大きさでオーダーすることにしました。
それでも、昔の…30年以上前のですかね、サッシとは、窓の奥行き自体も
大きくなっているので、外壁側でどうにか納まりを解決しなくてはなりません。
では、実際の工事の様子を。
私がよくサッシの「耳」と呼んでいる部分の釘を抜き、サッシを外壁側に引っ張り出します。

ここまでは、順調。
難しいのが、私がサッシの「ベロ(舌)」と呼んでいるこの部分
(サッシが2セット写っていますが、左側に縦に出っ張っているのが耳、
右側に横に出ているのがベロ(舌)です…あくまで私の呼び方ですが)
-1s.jpg)
この、ベロの部分、本来は、ここが窓枠のに載っかる部分です。
アングルピースと呼ばれています。
今回の現場では、過去にリフォームしているので、この上にさらに新しい窓枠が
載せられており、このベロを、引っこ抜くのが至難の業。
結局、途中から、サンダーでこの部分をカットすることにしました。
そして、窓の撤去が済んだのがこの写真です。
クリックして拡大して見ていただくと、下の方に、ベロの切断面が見えます。

新しいサッシを入れてみます。
元のサッシと商品自体の奥行きが違うので、
内付けなのに外側に出っ張っています。
外壁部分とサッシの耳の間にすきまができていますので、
見切りを取り付け、見切りの取り合いやビス穴などコーキングを施します。

このような感じに仕上がりました。
軒の先にテラス屋根、テラス囲いがあるので雨仕舞上も安心です。

室内から見た完成写真です。
黄色の⇔部分、上の方の納屋の工事例の写真より、
サイズ的にだいぶ低くなっているのですが、わかりますかね。
サッシのベロの部分は、元の窓枠の下に差し込んだ形でうまく納まりました。

実際の工期的には一日仕事の窓の交換でしたが、
窓の仕様、内付けか半外付けか…そして、オーダーサイズの検討に
とっても頭を悩ませてみた工事でした。
窓を明るくしたい、とおっしゃっていたお客様、
元のサッシより、新しいサッシの方が、フレームの幅が広くなることも
お伝え済みでしたが、別に気にならないし、明るくなった!と喜んでくださいました。
窓を明るく…というご要望を大真面目にとらえていた私ですが、
よくよくお聞きすると、窓が古くなり、掃除しても汚れが取れにくいので、
新しい窓にしてすっきりしたい、というお気持ちの表現でもあったそう。
とにかく、無事に取り替えられて良かったです(^^)
さて、今日の記事は…
クリック(応援)お願いします!

正確なサイズがわからないこと。
室内側は、窓枠がサッシにかぶさっており、
外壁側は、柱や間柱に被さるように化粧合板がはってあり、下地材の
正確な位置がわかりません。
空き家であれば、一旦窓を撤去し下地を確認、
寸法を測ってから、新しい窓をオーダーすることができるのですが、
住んでいらっしゃる状態だと、新しい窓ができるまでベニヤ板でふさいでおく、
というわけにもいきません。
オーダーした新しい窓が今より小さいならば、すき間をうめれば済みますが、
もし、大きかった場合、下地を削ったり、取り替えようとすると、
室内側の壁のタイルや窓枠を傷めることになり、工事範囲が広がってしまいます。
また、もうひとつ、窓の選定の選択肢として、サイズ以外に
柱と窓の位置関係により、外付け・半外付け・内付けといった3種類があります。
その選び方により、室内から見た窓の奥行方向の位置も変わるのですね。
ちなみに、現状は、内付けです。
外から見て、柱の表面に窓がちょうど納まっている感じ。
もう一度、同じサイズの内付けのサッシを入れれば、まさに、"す取り替え"が可能です。
実は、簡単な方法として、キッチンの室内側にある窓枠を取り付け下地とみなして、
内付けのサッシをオーダーするという方法があります。
このような感じです。
(これは、古い納屋の木製窓をアルミサッシ窓に替えた写真です)

新築時にこのような内付けの窓を取り付けた場合、
上の写真の黄色い⇔の部分に、窓枠(下枠)を載せて仕上げることになります。
(この現場は、リフォームなので、元の窓枠を下地としてサッシ窓を取り付けており、
納屋なので、新しい窓枠は省略しています。)
もし、今回のキッチンの窓を同じように、既設の窓枠を下地とみなして新しい窓を入れると、
この黄色の⇔の部分の立ち上がりが窓枠の上にできることになります。
そうすると、その分、窓の高さが小さくなり、明るさが減るということに…。
では、窓を可能な限り大きくするために、半外付けのサッシを選び、
窓を外壁寄りにずらして取り付けることで、サイズの違いの納まりを外壁周りでを解決しよう!
とも思ったのですが…。
今度は、今の窓枠と新しい窓のあいだに、すき間ができてしまいます。
そこに、取ってつけたような見切りをはさむのも避けたいところ。
さんざん悩んだ結果、やはり、窓枠と壁のタイルをそのまま再利用できることを優先し、
内付けのサッシ窓を、机上の計算で最大限の大きさでオーダーすることにしました。
それでも、昔の…30年以上前のですかね、サッシとは、窓の奥行き自体も
大きくなっているので、外壁側でどうにか納まりを解決しなくてはなりません。
では、実際の工事の様子を。
私がよくサッシの「耳」と呼んでいる部分の釘を抜き、サッシを外壁側に引っ張り出します。

ここまでは、順調。
難しいのが、私がサッシの「ベロ(舌)」と呼んでいるこの部分
(サッシが2セット写っていますが、左側に縦に出っ張っているのが耳、
右側に横に出ているのがベロ(舌)です…あくまで私の呼び方ですが)
-1s.jpg)
この、ベロの部分、本来は、ここが窓枠のに載っかる部分です。
アングルピースと呼ばれています。
今回の現場では、過去にリフォームしているので、この上にさらに新しい窓枠が
載せられており、このベロを、引っこ抜くのが至難の業。
結局、途中から、サンダーでこの部分をカットすることにしました。
そして、窓の撤去が済んだのがこの写真です。
クリックして拡大して見ていただくと、下の方に、ベロの切断面が見えます。

新しいサッシを入れてみます。
元のサッシと商品自体の奥行きが違うので、
内付けなのに外側に出っ張っています。
外壁部分とサッシの耳の間にすきまができていますので、
見切りを取り付け、見切りの取り合いやビス穴などコーキングを施します。

このような感じに仕上がりました。
軒の先にテラス屋根、テラス囲いがあるので雨仕舞上も安心です。

室内から見た完成写真です。
黄色の⇔部分、上の方の納屋の工事例の写真より、
サイズ的にだいぶ低くなっているのですが、わかりますかね。
サッシのベロの部分は、元の窓枠の下に差し込んだ形でうまく納まりました。

実際の工期的には一日仕事の窓の交換でしたが、
窓の仕様、内付けか半外付けか…そして、オーダーサイズの検討に
とっても頭を悩ませてみた工事でした。
窓を明るくしたい、とおっしゃっていたお客様、
元のサッシより、新しいサッシの方が、フレームの幅が広くなることも
お伝え済みでしたが、別に気にならないし、明るくなった!と喜んでくださいました。
窓を明るく…というご要望を大真面目にとらえていた私ですが、
よくよくお聞きすると、窓が古くなり、掃除しても汚れが取れにくいので、
新しい窓にしてすっきりしたい、というお気持ちの表現でもあったそう。
とにかく、無事に取り替えられて良かったです(^^)
さて、今日の記事は…
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