キッチンの窓の取り替えに頭を悩ませる

ここでは、「キッチンの窓の取り替えに頭を悩ませる」 に関する記事を紹介しています。
今回は、キッチンの窓の取り替えです。

ビフォーはこちら。
少し懐かしい感じの型ガラスが入っています。
下見の時に、「窓が暗いので、交換したい」とお客様。
しかし…
HW (1)


キッチン正面の左の壁から右の壁いっぱいが窓になっており、
かえって窓からの明るさで、その上の吊戸棚部分が逆光で暗く感じるものの、
決して窓が暗いとは思えなかった私。

「今、型ガラスが入っていますので、次の窓も型ガラスにすると、
 明るさという意味ではあまり変わらないと思います。
 今度は、ガラスに今のような模様が入らないので、
 すっきりした感じにはなりますが。

しっかりと明るさを確保するには、窓の大きさ自体を変えて窓の高さを高くするか、
窓の外にテラス屋根や波板の囲いが設けてありますので、その囲いを取るとか、
屋根材を透明にする方法もありますが、そこまでするのも…」 


ちなみに、窓部分を外から見たところです。
HW (2)


こちらは、地元の昔ながらの民家といいますか、和風住宅で、
深い軒とさらにテラス屋根があるため、窓のサッシは外壁に釘打ちしただけの、
シンプルな留め方になっています。
コーキングや雨除けの見切りなどもなく、交換自体はラクにできそうな造りです。


ところが…

問題は、今入っている窓が下地に留め付けてある部分の
正確なサイズがわからないこと。
室内側は、窓枠がサッシにかぶさっており、
外壁側は、柱や間柱に被さるように化粧合板がはってあり、下地材の
正確な位置がわかりません。


空き家であれば、一旦窓を撤去し下地を確認、
寸法を測ってから、新しい窓をオーダーすることができるのですが、
住んでいらっしゃる状態だと、新しい窓ができるまでベニヤ板でふさいでおく、
というわけにもいきません。


オーダーした新しい窓が今より小さいならば、すき間をうめれば済みますが、
もし、大きかった場合、下地を削ったり、取り替えようとすると、
室内側の壁のタイルや窓枠を傷めることになり、工事範囲が広がってしまいます。


また、もうひとつ、窓の選定の選択肢として、サイズ以外に
柱と窓の位置関係により、外付け・半外付け・内付けといった3種類があります。
その選び方により、室内から見た窓の奥行方向の位置も変わるのですね。


ちなみに、現状は、内付けです。
外から見て、柱の表面に窓がちょうど納まっている感じ。
もう一度、同じサイズの内付けのサッシを入れれば、まさに、"す取り替え"が可能です。


実は、簡単な方法として、キッチンの室内側にある窓枠を取り付け下地とみなして、
内付けのサッシをオーダーするという方法があります。

このような感じです。
(これは、古い納屋の木製窓をアルミサッシ窓に替えた写真です)
HW (8)


新築時にこのような内付けの窓を取り付けた場合、
上の写真の黄色い⇔の部分に、窓枠(下枠)を載せて仕上げることになります。
(この現場は、リフォームなので、元の窓枠を下地としてサッシ窓を取り付けており、
 納屋なので、新しい窓枠は省略しています。)


もし、今回のキッチンの窓を同じように、既設の窓枠を下地とみなして新しい窓を入れると、
この黄色の⇔の部分の立ち上がりが窓枠の上にできることになります。
そうすると、その分、窓の高さが小さくなり、明るさが減るということに…。


では、窓を可能な限り大きくするために、半外付けのサッシを選び、
窓を外壁寄りにずらして取り付けることで、サイズの違いの納まりを外壁周りでを解決しよう!
とも思ったのですが…。

今度は、今の窓枠と新しい窓のあいだに、すき間ができてしまいます。
そこに、取ってつけたような見切りをはさむのも避けたいところ。


さんざん悩んだ結果、やはり、窓枠と壁のタイルをそのまま再利用できることを優先し、
内付けのサッシ窓を、机上の計算で最大限の大きさでオーダーすることにしました。

それでも、昔の…30年以上前のですかね、サッシとは、窓の奥行き自体も
大きくなっているので、外壁側でどうにか納まりを解決しなくてはなりません。


では、実際の工事の様子を。

私がよくサッシの「耳」と呼んでいる部分の釘を抜き、サッシを外壁側に引っ張り出します。
HW (3)


ここまでは、順調。
難しいのが、私がサッシの「ベロ(舌)」と呼んでいるこの部分
(サッシが2セット写っていますが、左側に縦に出っ張っているのが耳、
 右側に横に出ているのがベロ(舌)です…あくまで私の呼び方ですが)
HW(3)-1.jpg


この、ベロの部分、本来は、ここが窓枠のに載っかる部分です。
アングルピースと呼ばれています。
今回の現場では、過去にリフォームしているので、この上にさらに新しい窓枠が
載せられており、このベロを、引っこ抜くのが至難の業。

結局、途中から、サンダーでこの部分をカットすることにしました。
そして、窓の撤去が済んだのがこの写真です。
クリックして拡大して見ていただくと、下の方に、ベロの切断面が見えます。
HW (4)


新しいサッシを入れてみます。
元のサッシと商品自体の奥行きが違うので、
内付けなのに外側に出っ張っています。
外壁部分とサッシの耳の間にすきまができていますので、
見切りを取り付け、見切りの取り合いやビス穴などコーキングを施します。
HW (5)

このような感じに仕上がりました。
軒の先にテラス屋根、テラス囲いがあるので雨仕舞上も安心です。
HW (6)


室内から見た完成写真です。
黄色の⇔部分、上の方の納屋の工事例の写真より、
サイズ的にだいぶ低くなっているのですが、わかりますかね。
サッシのベロの部分は、元の窓枠の下に差し込んだ形でうまく納まりました。
HW (7)


実際の工期的には一日仕事の窓の交換でしたが、
窓の仕様、内付けか半外付けか…そして、オーダーサイズの検討に
とっても頭を悩ませてみた工事でした。


窓を明るくしたい、とおっしゃっていたお客様、
元のサッシより、新しいサッシの方が、フレームの幅が広くなることも
お伝え済みでしたが、別に気にならないし、明るくなった!と喜んでくださいました。


窓を明るく…というご要望を大真面目にとらえていた私ですが、
よくよくお聞きすると、窓が古くなり、掃除しても汚れが取れにくいので、
新しい窓にしてすっきりしたい、というお気持ちの表現でもあったそう。
とにかく、無事に取り替えられて良かったです(^^)




さて、今日の記事は…
クリック(応援)お願いします!

人気ブログランキングへ



関連記事

ブログパーツ
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://reformdaisuki.blog107.fc2.com/tb.php/1143-c38dfb1a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック