ベランダから屋上に上がる方法を考える

ここでは、「ベランダから屋上に上がる方法を考える」 に関する記事を紹介しています。
今回は、エクステリアの特殊な工事のレポです。

お客様から、屋上に上がる階段を造りたい、とのご相談を頂きました。
今まで、他の業者さんにも聞いてみたが、明確な提案や見積もりが出てこなかったとのことでした。

う~ん、難題なのかな?…下見に伺ってみました。

このベランダ、鉄骨造の個人住宅の3階部分なのですが、
ここから左上の手すりがついた屋上に上がるための階段を造りたいとのこと。
屋上は手すりのある左側とその右側、ベランダの真上もすべて歩けるようになっているそうです。
IOK (3)


ベランダに来てみると、このようになっています。
ここから…
IOK (2)


上を見上げると、屋上の手すりが見えますね。
ここに階段を造りたいとのことでした。
IOK (1)


そもそも、ここで疑問がわきますよね。
なぜ、こんなに広い屋上があって、新築時から上がれるように設計されていなかった??
いえいえ、違うのです。




お客様によると、この建物は、新築時は屋上に上がれるようになっていたそうです。
改築で、建物の一部を取り壊し、そこだけ別棟で建て替えたのですが、
屋上に上がれる階段が、その取り壊した部分に含まれていたため、
屋上に上がる手段がなくなったとのことでした。


ベランダが広ければ、屋上への階段ないしハシゴ的なものを架けるのは
問題ないと思うのですが、実測してみると、上の写真の左側、
テラス屋根の梁と外壁から出っ張っている雨戸のシャッターボックスとの間は
50cmあるかどうか。

階段にしてもハシゴの形状にしても、50cmの幅で、両サイドにフレーム、
上がり下りするためのステップの横幅を考えると、
エクステリアのメーカーの既製商品をサイズ特注でオーダーしても
実用的なものが造れるとは思えません。

また、木造でフレキシブルに下地を組めばなんとか造れるのでは、
とも思いましたが、安全に使い続けるためには点検や塗装などのメンテナンスが大変です。


他に、屋上に上がれる場所はないだろうか…
建物の外観を見回してみたものの、やはり、このベランダから上がれるのが一番良さそう。
IOK (4)



いろいろ考えているうちに、幅が50cmの市販のアルミ製ハシゴを発見。
これを利用できれば、あとは、転落防止の柵的なものを取り付けられればと、
このようなプランを考えてみました。
柵はアルミ製の"汎用形材"という部材を、エクステリアのメーカーさんが取り扱って
いらっしゃるので、それを加工、組み合わせて設置することができそうです。

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では、実際の工事の様子です。
テラス屋根のアクリル板をはずし、通路となる部分の垂木を撤去します。
IOK (5)


用意した市販のハシゴを仮置きしてみます。
工事が決まってから、念のため設置スペースの建築付帯物と干渉しないか
測ってから発注しましたが、実際に据えてみるまではドキドキでした(^^;)
IOK (6)


腰壁の鉄製の手すりやテラス屋根の梁も活用しつつ、
汎用形材のアルミ製の角材を固定していきます。
ハシゴの踏み面が広めで、お客様が思ったより上り下りしやすそう、と
喜んでくださいました。
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柵の上の方は、屋上の手すりの高さと同じくらい伸ばします。
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お客様から、使わない時はハシゴをはずせるようにしたい、とのご要望があり、
ハシゴのオプションのフックを引っ掛けられるようなパイプを外壁に取り付けました。
ハシゴの滑り止めにもなり、便利です。
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ハシゴで屋上に上がれるようになりました!
右上、外壁に手すりも取り付けました。
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地上から見上げたらこのような感じです。
アルミ形材の長さの余裕があったので、柵を部分的に増設しています。
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高いところの怖い私も、恐る恐る屋上へ上がらせて頂きました。
ハシゴの踏み面が広く、安心感があります。
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そして、屋上! 周りに高い建物がないので、とっても見晴らしが良いです。
夏は花火大会の打ち上げ花火も見えるそう。
この屋上には、エアコンの室外機が置いてあり、今後は、
メンテナンスや買い替えの時も作業員の方にとっても便利ですね。
IOK (13)


では、降ります。
IOK (14)


高さに緊張して、つい、階段のようにそのまま前向きに降りてしまいました。
ちなみにハシゴの傾きは70度と60度のどちらかを選べるようになっており、
ここでは60度で設置しています。(ハシゴを裏返せば70度で使えます)
IOK (15)



今回、市販のハシゴを活用し、苦肉の策で工事が完了しました。
柵については、テラス屋根の梁や腰壁の手すりも利用しての取り付けのため、
梁と手すり…どちらも鉄製ながら屋外のものなので耐候性や腐食の可能性、
台風などの影響があることをお客様にご説明し、十二分にご注意を頂くようお伝えしました。

建物や現場の状況により、いろいろと条件が変わりますので、
このような工事の時は、アフターサービス、点検なども含め
しっかりと計画~管理をさせて頂きたいと思います。




さて、今日の記事は…
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