飾り柱はどうやって造る?②

ここでは、「飾り柱はどうやって造る?②」 に関する記事を紹介しています。
さて「飾り柱はどうやって造る?①」のつづきです。

今回のお客様は、マンションで、家具もガラスのテーブルやブラックの
皮ソファなど、
モダンな感じで統一なさっていたので、私は③のタイプの柱、

つまり、「無垢の木の四方に木目の仕上げ材を貼り付ける」という方法で
柱を造ることにしました。

この方法に使う「仕上げ材」には、いくつかの種類があります。

①木目の化粧合板
②木目が印刷されたフィルム
③木目の壁紙(クロス)

①の化粧合板とは、





こういうものです。

柱01.jpg

つまり、ベニヤ合板の表面に化粧をした(木目とは限りませんが、
いろいろな色、柄の仕上げの素材を貼った)ものです。

これを、単に、材木の四方に貼っただけだと、このようになります。

柱02.jpg

そう、化粧合板のベニヤの部分(木口)がベニヤの厚みだけ
見えてしまうのです。

そこで、この化粧合板の端部を斜めにスライスして、

柱03.jpg

同じように組み合わせると、このとおり。

柱04.jpg

木口の厚みの部分が目立たなくなりました。
(この画像は、合板だけをつき合わせているので、まだ
 目立ちますが、材木に貼り付けると、さらにすこしましに…)

断面はこのようになっています。

柱05.jpg

化粧合板の端が斜めにスライスされているのが、わかりますか?
(クリックで画像拡大)

まあ、この方法で、なんとか柱の形につくれないことはないのですが、
ここで載せている画像のように、卓上の丸ノコでカットするのは、
ちょっとしたカウンターや棚板ならできないこともないのですが、
柱ほどの長さになると実際は、無理なのです。
(ましてや、フリーハンドで使う丸ノコでは危険すぎ)

そこで、第二の素材候補は化粧板になります。

化粧板.jpg

このサンプル帳は「アイカ工業」のメラミン化粧板のものですが、
右上のしましまの(すごいデザイン)サンプルの端(切り口)が
黒っぽいのが見えますか?(クリックで画像拡大)

この化粧板は、厚みが1ミリあるかないかで、板の部分が黒っぽい
素材なのですね。だから、切り口同士を上の化粧合板のときと
同じように付き合わせても、木口が薄く、色も濃いのでめだちにくく
なります。

商品によって、木口の色も濃い色のものだけでなく、表面の
色に近いもの、半透明のものが選べるので便利です。

ただ、この化粧板も、サイズがあるので、特注で対応してもらう
なら別でしょうが、2.5mの高さの柱などは、柱の表面で材料を
つぐことになり、継ぎ目がめだってしまいます。

そこで、残る方法は、樹脂のフィルムか、クロス貼りか、
ということになります。

樹脂のフィルムは、メーカーさんによって、名称が違いますが、
例えば、「ダイノックフィルム」(住友スリーエム)や
「リアテック」(サンゲツ)があります。

このフィルムは水濡れにも強く、日光や風雨といったなどの耐候性
があるので、屋外で看板などにも使われる素材です。

これは、素材自体もクロスよりも値段が張りますし、クロスよりも
さらに、貼る場所の下地の平滑性が求められます。
さらに、施工には接着剤を用い、施工費用もクロスよりは高くなります。

柱一本あたり換算すると…

今回のリフォームでは、他の部分に予算をかけたいということなので、
垂木などに使われる安価な材木に、まず、コンパネ(ベニヤ)を四方に貼り、
その上にクロスを貼ることにしました。

ここで、重要なのは、材木そのものにクロスを貼らないようにする、
ということです。

材木そのものに貼ってしまうと、糊のついたクロスが乾いていく
ときに、材木にある程度含まれている水分も影響するのか、
表面があとから多少痩せることがあるからです。

コンパネ(ベニヤ)だと、合板は完全に乾燥材だからか、
クロスを貼ったあとで板が反る、とか、表面が痩せるといったことが、
ほとんどありません。

こうして、このようにクロスで仕上げた柱が、これです。

柱00.jpg

見た目はすっきり、綺麗に貼れていますが、素材がクロスである以上、
ジョイント部分はある程度わかりますし、小さなお子さんや、
ペットが触りやすい場所だと、ひっかけて
破いてしまう恐れもあります。

余談ですが、このクロスを貼る前は、柱にクロスを巻くだけだから、
と割合軽く考えていた私ですが、画像にあるように、上部と
下部(写っていない部分)に柱同士に渡した障害物?があり、
結局、いざ貼り出したら、夫から

「一本貼るのに30分かかるで」と言ってきました。

(他の職人さんなら、割り増しで払ってあげないと見合わないけど、
 今回は夫には我慢してもらおうっと)

ところで、こうなると、店舗では、こんなとき、どうやって柱を
造っているんだろ…と後日、街角でウォッチング。

ありました。

無印良品」のマイカル茨木店。

ナチュラルの木目の柱がたくさんたくさん並んでいました。

近づいてよく見てみると、

周りに木目のシートの貼ってある、薄い板状のもの(高さは柱の高さ)を、
四面に貼った柱でした。
(こういった木目を既に貼ったシートは既製品にあります。
 ただ、値段が…。ある程度まとまった量なら別でしょうが)

柱06.jpg

もちろん、柱の中が見えたわけではありませんので、
このようになっているんだろうな、という想像です。

「なるほど~」

でも、この方法だと、板状のものの継ぎ目がやはり、わかるのですよね。
しかも、ひとつの柱に四箇所。

店舗なら季節や商品に合わせてすぐに作り変えるかもしれないので、
ディスプレイとしてはこれで十分良いのですが、
住宅でこのような柱にすると少し物足りないような…。

いろいろと、柱にまつわる悩みはつきないのでした。

(一番いいのは、窓枠やドア枠などのように、既製品で
 建材メーカーが「飾り柱」を造ってくれる、というのがいいのかも
 しれませんが、需要とコストのバランスは見合わなさそうな)

さて、今日の記事は…
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