葉っぱの屋根

ここでは、「葉っぱの屋根」 に関する記事を紹介しています。
二日前の休日のことです。
もともと野鳥の多い、我が家周辺ではありますが、
窓越しに鳥の澄んだ鳴き声が、あまりにもはっきりと聞こえるので、
庭にでてみました。

声のするほう行くと、飼い犬が伏せの姿勢で、
ラティスをはさんで、「何か」に向かって鼻を鳴らしています。

そこで、ラティスの反対側を覗いてみると、
その「何か」は



ホオジロのヒナでした。

なぜ、ひと目でホオジロとわかったかと言うと、
近くの柵にとまった、ホオジロのお母さんがじっとこちらを見ながら、
大きな声で鳴いていたからです。

そういえば、おととしにも一度、カワラヒワの雛が二羽、我が家の近くで
遭難?したことがあったのですが、その時にも、親鳥が近くの
電線にとまり、必死で鳴いていたことがありました。
その時、その親鳥の色柄をネットで調べ、「カワラヒワ」という
鳥を初めて知ったものです。

今回も、なるべく人間が構わないようにしなくては、親鳥が
警戒して雛にエサをやりにこなくなると思い、とりあえずは、
犬の鼻先から離し、藁をしいた植木鉢の中に雛を入れて、
その鉢を庭の大き目の木の根元に置きました。

その後、カーテンの隙間から覗いていると、親鳥が、ちゃんと
雛が入っている鉢まで飛んできて、中の雛にエサをやっていました。

親鳥は、エサを探しに行っては、しばらくして戻ってきて、
また雛にエサをやる、という感じで、その姿には前回の
カワラヒワのときと同じで、「鳥も人間も、母親は同じなんだなあ」
と思ったものです。

夜になり、雨がしとしとふってきたので、「藁は厚めに敷いたけど、
雨が当たったら雛が冷えるかな、大丈夫かな…」と、
心配になりましたが、へたに家の中に入れたりして母鳥に見放されると
困るので、そのまま外に置いておきました。

次の朝、起きてすぐ窓から覗いてみると、どうやら動いている様子。
ほっとして近くに寄ってみると、雛は、しっかり「葉っぱの屋根」の下に
移動していました。
たよりなそうに見える「葉っぱの屋根」でしたが、思ったより
雨も吹き込まなかったようで、藁もそれほど濡れていません。

hoojiro01.JPG

それからしばらくすると、母鳥がちゃんと世話をしに来ていたので、
私は安心して出かけました。

その日家に帰るまで、「死んじゃってないかな…」と
気になって仕方がありませんでしたが、家に帰って真っ先に
確認すると、元気な様子でした。

そして、さらに昨日の夜を迎えました。
夜中には雷がなっていたので、「今度こそ大丈夫かな」と
心配でしたが、今朝は雨も上がり、またしても、母鳥がちゃんと
様子を見に来ていました。

hoojiro02.jpg
(見えますか?画像をクリックすると拡大します)

母鳥は、雛を暖めてでもいるのか?結構長い間座り込んでいました。
ホオジロは、木の上でなく、茂みの中に巣を作ったりする、と
本に書いてあったので、植木鉢に藁を敷き詰めた寝床は、
案外気に入ってもらえたのかな、と自己満足し、
私は仕事に出ました。

そして、夕方…
帰ってみると、藁の中はもぬけのからでした。

今回も、無事に巣立ったということです。

前の、カワラヒワの時も、母鳥が自由にはいれるように工夫した
いれもので雛を保護しましたが、その時も、ほんの2~3日で
雛が目の前からあれよあれよというまに飛び去ってしまいました。

つくづく、動物(?)の赤ちゃんというものは、成長が早いというか、
とっとと立ったり、飛んだりさせられる、厳しい世界に生きているんだなぁという感じです。

私の好きな言葉に、

「空を飛ぶ鳥は、口ばしに何もくわえていない」

というものがあります。

この言葉は、人間は食べるものや、着る物、住む所やなんかを気にし、
お金や物を持つことにあくせくしているけれど、鳥なんて、
その日その日を、身体ひとつをたよりに生きている、というような
ことを言っていたように覚えています。

まさに、このホオジロの親子は、葉っぱの屋根の下、
雷と雨と夜風に耐えて、その屋根の下すら旅立って行ったのだなあ、と
植木鉢の中の藁に残された、小さなくぼみをなでながら、
しみじみとこの言葉を思い出した私でした。

さて、今日の記事は…
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コメント
この記事へのコメント
子守 おちかれさまぁ~ 、、、、、
無事に巣立ち 良かったですね。
人間は欲のかたまり いい言葉ではないけど、私も 年のせいもあるのか、
[足るを知る][少ないもので豊かに暮らす]
を 忘れないようにしています。
これが また難しい、、、、
2009/07/23(木) 11:21 | URL | コスモス 酒井です #79D/WHSg[ 編集]
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