専門家といえども…

ここでは、「専門家といえども…」 に関する記事を紹介しています。
ちょうど去年の今頃だったでしょうか、夫がよく頭痛を起こすようになり、
とくに思い当たる原因もなく、あまりにもおかしいということで、脳外科に行くことにしました。

めったに病院などに行くことのない夫は、どうも心細そうだったので、私も同行。
レントゲンやCTスキャンを撮ったあと、結果を聞くために夫が再度、
診察室へ呼ばれました。

そして、夫が出てくるまでの時間の長いこと。



私は、内心、

(とくに異常なければ、すぐに先生とのお話も終わるはず。
   こんなに時間がかかるということは、なにか悪い原因があるとか、
   まさか、手術を受けないといけなくて、説明を受けているとか)

時計と診察室のドアを交互に見くらべ待ちながらも、どんどん不安が
増してきます。

その恐れもピークに達したころ、夫がやっと診察室から出てきました。

私はいきなり「どうやった?」と聞くのが怖くて、
まずは夫の表情を観察。特にショックを受けた様子はありません。

「いや~、脳はなんとも異常ないけど目の奥が圧迫
  されてるみたいやから、もしかしたら、念のため、眼科とも受診して帰るように
  って言われたわ。」

「えっ、じゃあ、なんで検査結果聞くだけで、
  こんなに時間かかったん?」

「それがな、すごくいい先生で、俺が心配しないようにか、
  レントゲンとかCTとかの画像見せながら、めっちゃていねいに
  説明してくれてん。」

「は~、私、あんまり長いから、このまま入院せな
  あかんかとか、手術受けなあかんかと思ったわ。」

「とにかく、眼科に寄らなあかんねん。」

そして、眼科の受診を追え、こちらはすぐに診察室から出てきた
夫に聞いてみると、意外な診察結果を聞かされたということです。

「眼はぜんぜん異常ないから、鼻の方を一度診てもらった
  ほうがいいでしょう。ここは、眼科なので、はっきりしたことは
  言えませんが、蓄膿症の可能性があるかもしれません…」

なんでも、蓄膿症で鼻の奥の鼻腔というところが膿などで詰まると、
  酸素の流れが悪く、頭痛を起こすことがあるらしいとのこと。

そこで、その病院にはあいにく耳鼻科がなかったので、日を改めて
耳鼻科を受診してみることになったのです。

そして、耳鼻科の受診結果は、ずばり、

「副鼻腔炎」…つまり、蓄膿症ということでした。

昔は、蓄膿症というと、手術をしないといけないことがあったり、
なにか難しい病気のようなイメージがありましたが、今は投薬や
鼻うがいのような処置で治ることも多いとのことでした。

原因がわかったので、夫も私もやっと安心。頭痛の原因もそれなら
わかるな、ということで、夫は医院に勧められたわけでもないのに、
市販の「鼻うがい器」…と呼ぶのかな?…を購入。
入浴時に、せっせと鼻うがいにいそしむようになりました。

しばらくは、薬の効果か、頭痛も減り、少しすっきりしたと喜んだ夫は、
通う現場があちこち別の場所で、帰り時間もまちまちなのを言い訳に、
そのまま医院に行くのをやめてしまいました。

数ヶ月はなんとかそのままやり過ごしたのですが、結局、治りきらずに
ひきずっているようだったので、もう一度、耳鼻科を受診するように
説得しました。

さすがに、以前訪ねた医院さんにはバツが悪かったので、違う耳鼻科を探して
受診しました。(私はとくに「通い続けられる場所」を最優先に選ぶように
言いました。)

その耳鼻科では、蓄膿の状態としてはそれほど悪くはないこと、
薬をきちんと続けて飲むことを言われ、「今度こそ、ちゃんと治してよ~」
と私からも念を押したのですが、またまた薬が切れても、再度の
受診を受けることもなく…

私からすれば、痛みとか痒みなど不快感があるというのは、
なにかと集中力を欠くものですし、ましてや顔の回りとなると、
うっとうしいものです。それでも、本人に完治させる気がないのなら、
もう、放っておくしかないと、夫の蓄膿については気にしないことに
しました。

ところが、昨日やっと、本人が自分から初めて

「やっぱり最近また調子悪いねん。耳鼻科に行くわ」

と言い出しました。ただ、本人が行こうとしている耳鼻科がかなり
遠かったのですね。現場の帰り道に寄るなら、いっそ家の近くよりは
いいのですが、現場がその耳鼻科の方向ばかりとは限りません。

「今度こそ、絶対に治さないと知らんで。
   そんな遠いところ、ちゃんと通えるの?」

「うん、しばらくはあっちのほうの現場が多いから」

そして、見積もりの帰りに二人で、その耳鼻科に寄りました。

今回も、先の脳外科の受診のときのように、夫が診察室へ入ってから、
かなりの時間待ったので、またしても私は不安になりました。

「まさか、手術とか言われてるのでは…」

ところが、実際は違いました。

今までの耳鼻科では問診と触診(と言うのかな?)だけだったのですが、
今回の耳鼻科では、レントゲンとCTと血液検査をその場で
受けていたのです。

そこで、先生は夫の鼻腔の形状が一般の人よりカーブしている?こと、
夫が、鼻をかまずに、すすることが多いのではないかと指摘。

ストローを口にくわえて空気を勢いよく吸うと、ストローの口が
すぼまってストローが細くなる(ストローの中が負圧になる)
のと同じで、鼻をすすると、鼻腔が細くなって、分泌物や膿などが
粘膜に付着しやすい、というような説明をして下さったそうです。

夫は、現場で仕事をしているときは、いちいちティッシュを出して、
鼻をかむのがおっくうだからと、ズルズルすすっていたのですね。

そのせいで、薬だけでは治りが遅かったのかもしれません。

それに、今回の耳鼻科で鼻うがい…というより、鼻をかむための
噴霧器を処方されたのですが、その説明書によると、
鼻をすするクセがつくと、呼吸を鼻でなく口でする習慣がつき、
夜寝るときに口が乾燥してノドを傷めたりすることもある…と
いうようなことが書いてありました。

(もしかして、夫の最近妙に耳につくイビキも、「口呼吸」のせい…)

「それでやったのか~。なかなか治らなかったのは。
  それにしても、耳鼻科に行って三軒目でようやく的確なアドバイスを
   もらえたね~」

ただ、先の二つの耳鼻科さんに夫が再度行っていたら、いくらなんでも
治りが遅い、というので、今回のような検査をしてくださったのかも
しれません。
ころころお医者さんを変えるのがいい、というわけでは決して
ありませんが、お医者さんのような専門家でも、診断へのアプローチは
いろいろあるのかもしれないな、と思いました。

ちなみに、数年前、飼い犬が前脚のあちこちに毛がこすれて
抜けたようなところができ、獣医さんに行ったところ、
高齢のため皮膚が「脂漏症」になっているのではないかと言われました。
処方された薬を一生懸命塗りましたが、治るどころか、だんだん
後足などにもできてきた上、患部が大きくなってきました。

近所の人に、たまたま、その話をしたところ、いい先生がいる、
と言って別の獣医さんを教えて下さいました。

そして、その先生は、私たちの話を聞き、犬の身体をあちこち
診るなり、

「これは 褥瘡(じょくそう)…つまり、床ずれです」と
キッパリとおっしゃったのです。

「高齢犬になると、散歩のとき以外は、じっと座っている
  (伏せをしている)ようになるんです。そして、地面とずっと
   接しているところが、このようになってきます。

   このように、右脚と左脚など、左右対称にできるのが特徴です。
   皮膚病なら左右対称にできものができたりしませんよね。」

「そうだったのか~」

とにかく、そのままにしておくと、犬が傷口を舐めて、ますます
ひどくなる、というので、しばらく傷口に薬を塗って状態を整えた上で、
傷口を縫合したほうが良いと言われました。

そして、後日、傷口を丁寧に縫合してもらい、だいぶ状態は
よくなったのですが、傷が完治する前に、老衰である日ぽっくり
逝ってしまいました。

午後4時ごろ、いつものように散歩に行き、(途中立ち止まりつつ、
ゆっくりゆっくりですが)帰ってからおやつもしっかり食べ、
6時ごろに「ご飯だよ~」と声をかけた時には、
横に足を投げ出して昼寝でもしているような姿のまま、冷たくなっていたのです。

生前の最後に撮った写真が、あちこち傷口を縫ってもらった脚を
踏ん張って立っている写真でした。

(もっと、早く気が付いてあげれれば、こんな傷だらけのまま
 天国に行くこともなかったかもしれないのに)

人間ですら診断はむずかしいのに、ましてや、口の聞けない動物が
相手だというのでは、専門家といえども、さぞかし大変なことでしょう。

「せっかく、治療をして下さったのに、犬が…」と、獣医さんに
お知らせすると、先生は、

「呆けて寝たきりになったり、最後は何日も、食べ物を飲み込むことすら
 できずに死んでしまう場合もあります。
 リョウちゃんは、最後までしっかりおやつも食べられて、
 立派な大往生だったのだと思います」と、優しく
 慰めてくださったのでした。

★★★

ここからは、この記事を書いた翌朝の追記です。

仕事前に私のブログを読んだ夫から、(見ないでよ~)

「『副鼻腔炎かも知れない』」って、指摘したのは、
   眼科やなくて、脳外科の先生やで。
   お前が書いてるの、違うわ」とチェックが入りました。

なにせ、脳外科を受診したのは、一年前のこと。
私は思いっきり記憶違いをしていました。すみません。

さて、今日の記事は…
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