値下げのツケはどこに?

ここでは、「値下げのツケはどこに?」 に関する記事を紹介しています。
私の夫は内装職人です。

自称「多能工」として、水道や大工工事の絡むようなリフォームで、
それらの仕事ごと請けることもありますが、基本はクロスの貼り替え
や床材の貼り替えの仕事が多いです。

そういった仕事は、たいてい、"1mあたりいくら"、"1㎡あたりいくら"
といった単価制で報酬が決まることになるのですが、この単価なるものが、
この数年じわじわと下がり続けています。

もともと「建築業界は丼勘定」と言われ、製造業などと違って、
粗利の計算などに疎く、極端な話、赤字でも請けてしまう、
仕事さえあれば、引き受けてしまうという体質があるようです。

さらに、今は「相見積もりを取る」というスタイルが定着しつつあり、
仕事欲しさに、いくらでも下げるという泥沼にはまる業者さんも
あります。

先日も、内装専門の、とある元請けさんが、


「ここのところ、若い職人が不動産屋に飛び込み営業して、
  いつもいくらでクロスの貼り替えしてるか聞いて、それより
  安くする、とか言って仕事横取りしていくらしいわ。

  若いうちは、単価下げてでも、たくさん貼れば帳尻合うけど、
  年取って行ったら、体力的にも無理になるわな。
  
  目先のことしか考えんと、いつか自分らの首閉めることに
  全然気づいてないわけや。」

かと言えば、夫の職人仲間は、

「これからは、サバイバルレースやで。
  こんな単価でやっていかれへん、って脱落して行く職人が出てくる
  から、それでなんとか生き残ったら、需要と供給のバランスで
  単価も持ち直すかもしれへんからな

なんとも、やりきれない話です。

夫の場合、内装以外の仕事もできるので、無理な単価をつきつけられる
仕事に泣きながら(!?)行くまでには至っていませんし、かえって、
ご指名をいただくこともあり、助かっています。

ただ、このままでは、まともな職人さんはいなくなってしまうのでは
ないかと、私はつねづね心配しています。

例えば、ものを作ったり、販売する会社なら、工夫次第で値下げする
ことは可能だと思うのですね。

包装を簡略化するとか、軽量化、コンパクト化して輸送コストを下げる、
薄利多売を徹底する、円高の影響で、原材料の輸入コストが下がる、
ということもあるかもしれません。

ただ、建築現場で働く職人さんの場合、今までとまったく同じことをして、
単価だけ下げられるというのは、見合わないですよね。

例えば、現場まで自家用車で行かずに電車で行くとかも無理ですし、
単位時間あたりの仕事量をアップするといっても、機械化するような
部分もなければ、そのための画期的な道具が出てくることもないでしょう。

結局、単価の値下がり分を埋め合わせるために、仕事量を多くしようと
思えば、単純に急いでするか、残業して一日の仕事量を増やすしかない
わけです。

それにしても、孫請け、ひ孫請け、(やしゃご請け!?)と言われるように、
施主(お客様)と、末端の職人の間に、どれだけ仲介者が入っている
ことでしょう。

私は、必ずしも、直接、お客様と職人さんが仕事をやりとりするのが
良いとは思っていません。("職人に直接工事を頼めば安くなる?"ご参照)

仲介者(というより、工事の段取りをする者)は必要ではあるのですが、
それでも、中には、現場にも来ない、名前だけ!?が仲介している仲介者
がいるわけです。
(しかも、建築の専門知識もないような業者さんの場合も

このあたり、本当にはがゆいところですが、職人さんにとっては、
どうしようもない部分です。

建築業界だけの話ではないですが、やはり、消費者の力で業界を鍛える
とでもいいますか、ここはお客様にも、「専門家にまかせた」と
油断せず!?建築や現場にさらに関心を持って、元請けさんを啓発して
頂きたいものです。

そうして、単価だけでなく、腕のよしあし、現場やお客様への気配り
などの面でも、優れた職人さんをきちんと評価できる元請けさんこそが、
仕事をたくさん取れるようになって欲しいと思います。

さて、今日の記事は…
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