シュミレーションは大切

ここでは、「シュミレーションは大切」 に関する記事を紹介しています。
昨日からとある店舗の改装工事に入っています。
こちらは、オープン以来、数回改装を重ね、
オーナーさんも工事の段取りにすっかりおなじみです。

最近は、オーナーさん自ら工事向けのレイアウトを描いてくださったり、
カウンターの高さなど、ご希望の寸法を出してくださるようになりました。

その中で、今回少し気になったのが、出入口ドア前の
「踏み込み」の部分です。(三和土-たたき-ともいいますね)

オープン当初から、お客様には、踏み込みのところで靴を脱いで
中に入っていただくようになっていたのですが、(段差は約5cm)
今回、靴を脱がずにそのまま入っていただくことになりました。

そこで、オーナーさんが、今の踏み込みの奥行き(85cm)は広すぎて、
お客様が「ここで靴を脱がないといけないのかな?」と思われるので、
奥行きを45cmにして欲しいとおっしゃったのですね。

私は、とっさに少し狭すぎると思い、もう少し広げてみては?と
申し上げたのですが、オーナーさんとしては、

 ●奥行きが狭いほうが、立ち止まらずに、そのまま靴のまま上がる、
  という動作につながる。

 ●踏み込みよりも、中のスペースを少しでも広くとりたい。
 
 ●玄関マットの奥行きがちょうど45cmなので、踏み込みの中で
  マットがずれずにすむ。

…との理由で、ぜひ45cmにして欲しいとおっしゃいます。

そこで、私は、再度、

 ○ドアを開けてすぐ45cm先に段差(5cm)があることになり、
  お客様がつまずかれるかもしれない。

 ○複数のお客様が同時に出入りされるときに、身体をかわしにくい。

ということをお伝えしたのですが、オーナー様は納得しにくいご様子。

とうとう、


「お客様は常連さんが多く、入り口の段差はご存知です。
 僕が寸法を決めた以上、後から文句は言いませんよ。
 とにかく45cmにして下さい」とおっしゃいました。

しかし、中には初めてのお客様もいらっしゃるだろうし、お客様が
呼び鈴を鳴らして応対があるまで立ち止まって待つ前提ならまだしも、
5cmほどの段差というのはかえってわかりにくいもの。

いくら施主さんのご希望でも、プランナーとしては、
不安の残る工事をするわけにはいきません。

そこで、現在の踏み込みに、実際に角材と板材を置いて、
45cmの踏み込みをシュミレーションして頂くことにしました。

これで、オーナーさんと、スタッフの方に
“目で見て、歩いてみて、実際にドアを通ってみて”
体感していただくことができます。

結果、「少し狭いかも…」というご感想が出て、
当初の85cmよりは縮めたものの60cmの寸法に決まりました。

fumikomi
(この位縮めます)

プランナーとしては、このような寸法を決めるときに、安全側、
つまり、余裕のある寸法を勧めるものです。

その上、私の場合、図面上や現場でも、「この寸法で大丈夫ですか?」
と、しつこくお尋ねするので、いざ工事が完了してみると、
「思ったよりもだいぶ広い」と言っていただくこともあります。

しかし、思ったより狭くて、腕や脚がぶつかる、モノを当てる、
となるよりは、少しくらい余裕があるほうが良いと思うのです。

とくに、ドアを開けたり、引き出しからモノを出し入れする、
腰をおろすなどに、動作が伴う空間の寸法を決める場合、
その動きをするスペースも考慮に入れなくてはなりません。

例えば、空きスペースにベンチを置くときに、
“前にこれだけスペースがある”と思っても、
実際にはベンチに座っている人の膝からのスペースを
考慮する必要があるのです。

私も、プランをする時セオリー通りの寸法が頭には入っているものの、
数字上だけではやはり感覚がつかめないことがあり、
実際に、自宅で机やイスを使ったり、キッチンや化粧台の前に
板を置いたりして、シュミレーションするようにしています。

普段、寸法をとくに意識せずに生活されている一般のお客様なら、
なおさら、数字上の寸法は印象に残らないと思いますので、
なるべく、このような事前のシュミレーションが大切だと思います。

さらに、プランする側の人間でも、この動作寸法をうっかり
考慮し忘れる場合もあります。

お客様側も図面やパースはプロが描いているからと鵜呑みにせず、
ご自分でもシュミレーションされることをおすすめします。


さて、今日の記事は…
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