待望のシステムキッチンが到着

ここでは、「待望のシステムキッチンが到着」 に関する記事を紹介しています。
東日本大震災の翌週明け、私たちのリフォーム現場に入った、
"福島県内の工場で出荷待ちだったシステムキッチンが破損"の知らせ。

工場再稼働のめどもわからず、お客様には代替えのシステムキッチンで
仮設の状態で使って頂いていました。

daigae
(以前の記事『苦肉の策でキッチンを反転』をご参照)

再入荷はいつになることかと、被災地の状況を心配していたところ、
余震の続く中にありながらも"工場再稼働"の吉報が入りました。
そして、なんと商品を納品してもらえる動きに。
(以前の記事『確実に前に進んでいる』ご参照)

お客様にご報告をしたところ、「涙が出そうです…」というほど
お喜び頂けましたが、それ以降もテレビの地震速報で、
現地の余震を知るたびに、

「本当にこんな中で届くんやろうか…。」

と不安でいっぱいでした。無事に納品してもらうことばかり考えるのも
本当に失礼なことではありますが、私たちのキッチンならともかく、
お客様だけに一ヶ月以上もご不便をかけている状態でした。

そして、ドキドキしながら迎えた納品日の朝。

「福島の工場から大阪へって、宅配便とかみたいに、夜通し
 トラックで走って来るのかな?
 それとも東京とか大阪に一回入荷して、朝こっちに?」と私。

「いやあ、福島から直接ってことはないやろ。距離が距離やし。
 ドライバーがどこかで交代して、いや、荷物積み替えて
 トラックごと変えるのか、どうなってるんやろうな。」と夫。

現場のマンションに近づくと、ゲートのそばに、それらしきトラックが
停車しています。(福島ナンバーか?…見えないっ)

私は車を降りると、恐る恐る、運転手さんに
「あの…もしかしてクリナップさんのキッチンですか?」

「はい。そうです」

(キター!!!)

まさに、夢のようでした。

(本当に来たんだ!福島から来てくれたんだ!)

「今日は福島からですかっ?」

勢い込んで聞いてみると、そのトラック自体は、大阪の配送センターから
出てきたそうで、福島からは前もって届いていたそうでした。
(そりゃ、直接は大変ですよね。交通事情もあるので)

なんでも、クリナップさんのこのシリーズのキッチンはもともと
岡山県の工場でキャビネットを製作、それを福島県の工場で
シンクやカウンター、金具類とセットアップしてから出荷される
と問屋さんから聞いていました。
なんとも、長旅の上で納品されたということです。

施工中もニヤニヤする私に、夫は「えらい機嫌いいなあ、今日は」
というので、「だって、本当に夢みたいやん♪キッチン来たんやで!」

そして、このとおり無事に完成しました。
kitchen01

苦肉の反転』をさらに反転して、当初のプランどおりに出来上がりました。
こちらのお客様は「吊戸棚はいらない。正面をすっきりとさせたい」と
おっしゃっていたのですが、天井が高いことも手伝って、とても
広々とした感じに仕上がっています。

さて、ここからが本題(笑)
このキッチンの施工上の納まりの話などを…


こちらのキッチン、正面に薄い梁があり、元の流し台と吊戸棚は、
その梁の手前にまっすぐ壁を起こして取り付けてあったのですね。

そのため、今回も、その壁内は配管スペースとして利用。
したがって、このような納まり部分ができます。
kitche02

キッチンのフロアキャビネット左端に、このようにエンドパネルを
取り付け、その奥、壁をふかしてある部分は側面にキッチンパネルを
貼ったのですが、この部分の取り合いがいつも迷いどころですし、
寸法的にも納め方に気を使います。
(出隅にはめるコの字型の見切りも、正面のキッチンパネル側に
 はめるか、側面のパネル側にはめるかで夫と少々揉めました。)

エンドパネルだけがはみ出ちゃってもおかしいし、キッチンパネルで
巻いた感のある壁が出っ張っているのも変な気がします。
梁の厚みや場合によっては、エンドパネルと同じパネル材を
側面に貼るようにもしていますが、そうすると割高だったり。

この部分、上に視線を移すと…
kitchen03

これまた、ややこしい納まりなんですよね。
左側にも天井から梁があり、正面上部にも大きな梁が。
(正面上部は、レンジフード用のダクトスペース)
今回は、このダクトスペース兼用の梁も、すべてキッチンパネルで
巻きました。出隅は見切り材利用です。(夫、大奮闘…)

ところで、この写真。わかりやすいようにキッチンパネルのジョイント部に
コーキングを打つ前の写真にしていますが、ご覧のとおり、
パネルのジョイントがやけに多いのですね。

キッチンパネルの長さが2450mm。このキッチンの間口が2550mm。
そして、左上の梁からキッチン右端の壁際までが約2500mmなのです。
これも、どこでキッチンパネルをジョイントしようかというのが、
悩みどころでした。

どうせキッチンパネルの長さが足りないのなら、
コンロの前(フード幅の)750mmのところでジョイント?
キッチンの間口の半分のところ1275mmでジョイント?
それとも…

いろいろ考えて、私がお客様にご提案したのは、
キッチンを入り口側から見た場合、左端は冷蔵庫の陰に隠れて
死角になるので、ジョイント部は左端に寄せる、という
案でした。

どうせなら、普段立つキッチン真ん中あたりより端のほうが
いいし、コンロ前で汚れやすいところも避けたほうがいいかと。

お客様も、ではその案で、ということで、今回の
ジョイント部分が決まりました。

もう少し右側からみると、こんな感じです。
kitchen04
(梁の際の黒い部分は、キッチン正面上部についていたダクトスペース
 を兼ねた梁の撤去跡です。この補修も思案のしどころ…)

今回、この一連のキッチンパネルの割付と施工には気をつかった
ものですが、もうひとつ、大変だったのが、

『2450mmのキッチンパネルを切ったり加工する場所の確保』です。

こちらの現場では、LDKからほとんどの家具・荷物を出して、
施工スペースにさせていただけたのですが、それでも、
仮設キッチンを撤去して仮置きし、新しく届いたキッチンもひしめく
LDKで、このサイズ(900mm×2450mm)のキッチンパネルを
丸鋸で切ったり、向きを変えたり、というのは本当に難儀でした。

それでも、傷をつけることも、端を欠けさせることもなく、
無事に納めることができたので良かったですが、今後、
このサイズまるまる貼らなくてはならない場合は、
スペース確保に要注意だとつくづく思いました。

さて、以前の記事で、

 "ふたたび、社員さんがそろわれ、
  晴れててクリナップさんのキッチンをお迎えできる日が来ますことを、
  お客様と一緒にお祈り申し上げます。"

と書きましたが、余震に予断の許さない中、今回、このように無事に
キッチンを届けていただいて、お客様とご一緒に喜びをかみしめました。

クリナップさんでは、キッチンの受注も再開されているそうです。
今後のさらなる復興を、心よりお祈り申し上げます。


さて、今日の記事は…
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