我慢しないでください!

ここでは、「我慢しないでください!」 に関する記事を紹介しています。
先日、よく現場を共にする職人さんから、親戚の方をご紹介下さり、
クロスの貼り替えに伺いました。

新築以来、クロスを貼り替えるのは久しぶりということで、なんでも
前回から30年は経とうかというお話でした。

一階も二階もじゅらく壁の和室中心で、クロスが貼られた部屋は
ダイニングキッチンのみ。

食器棚や冷蔵庫や家電収納など、移動させるものが多く、
クロスの糊付機の置き場所が確保できそうになかったので、
前日に家でクロスに糊付けをし、持参することにしました。
クロスのたたみジワを防ぐため、"例の方法"で糊付です。
 (『クロス職人さん必見のワザ!?』ご参照)

さて、当日、すっかり中身を出してくださった食器棚をカグスベールで
移動し、冷蔵庫、収納なども運んで元のクロスをめくってみると…


クロスの下地が、石こうボードでもベニヤ板でもなく、
グレーの砂混じりのモルタル塗り下地でした。

クロスの貼り替え時にベストな下地は、元のクロスの裏の紙が
均一に残っている状態なのですが、今回は、ところどころ、そのように
残るものの、大方が裏紙ごとぺろりとめくれてしまい、ザラザラした
モルタル面があらわとなったのです。

前日に念のため接着性の良い糊をつけてきたものの、糊付機でカット
したクロスをそのまま"突きつけ"で貼ろうと思っていた夫はアテが外れ、
本来"突きつけ貼り"なら不要の、和紙テープの補強を入れるという、
念入りな施工をすることにしました。

30年経たとは思えないほど綺麗にお使いだった部屋も、さすがに
クロスを貼り替えると部屋がすっきりと明るくなった感じで、
施主さんであるご年配の奥様はたいそう喜んで下さいました。

そこで、私たちは一言、

「今回、もちろん、きちんと施工させて頂ききましたが、お天気の加減や
 エアコンが当たって継ぎ目のところが急に乾いたりすると、
 継ぎ目が割れる場合があるんですよ。

 そんな時は、絶対に我慢せずに、私たちに声をかけて下さいね。
 『このくらいで呼んでいいかな』とか、ご遠慮はいりませんから。
 
 私たち、施工の不具合をお客様に我慢させたり、少しの手間で治るものを
 他の業者さんに頼み直される方が嫌なんです…」

と申し上げました。

(ただでさえ、知り合いからの紹介だと言いにくい、ということが
 あると思うのですが、ご年配の方ほど遠慮深い方が多いからです。)

私たちの言葉に奥様は、

「じゃあ、ちょっと気になったときに、○○さん(紹介者)に様子見に
 来てもらうより、あなたに直接お願いしたほうがいいのね。」

とおっしゃったので、改めて、名刺に携帯電話の番号を大きめに載せて
あることをお伝えしました。

翌日、当の紹介者の職人さんからも、

「ごっつい喜んではったで。綺麗なったって。」と連絡があったので、

私は再び念押しです。

「実は、下地がモルタルで、ちょっとザラザラしてたんですよ。
 糊は強めのものを使って、和紙も入れてるんですけど、
 ジョイントが開く可能性も、なきにしもあらずです。

 もし、ジョイント割れが出てきたら、くれぐれも、
 『我慢しないで下さい』って言っておいて下さいね!」

電話を切ると、そばにいた夫の職人仲間の方が、

「俺やったら逆やけどなぁ。
 『少々のことなら我慢してください』って言うわ。」と笑うのです。

その職人さんの言うように、下請けの現場に入る場合は、
元請けさんの提示する条件のもとで施工をするので、
なんでもかんでも言って来られたら困る、というのは
あるかもしれません。

でも、夫婦二人のコンパクトな体制で動いている私たち、
大きな広告を打つこともなければ、大手の専属で下請けに入ることも
ありません。
直接お仕事を下さるお客様は、とても貴重です。

リフォームは一般の商品や飲食、お店のサービスなどと比べると、
お客様にリピートご利用を頂くスパンが長く、リピートが頂けても
リフォームの機会は少ないものです。
(しょっちゅうどこかしらリフォームしている、という方は
 そんなにいらっしゃらないですよね)

そこで、過去に直接工事を下さったお客様のリピート工事や、
ご紹介の工事ひとつひとつが、次のお仕事につながるための
貴重なアプローチとなるわけです。

実際、自分たちが新規のお客様を訪問して、なんらかの不具合の
ご相談に乗り、

「前の業者さんにやってもらったんだけど、なんだか
 声かけにくくってねえ。」

とおっしゃることがあるので、知らない間にご不便をさせて、
しかも、他の業者さんに乗り換えられるっていうのは怖いな、
と思うのですね。

こうは言っても、私たちも、年賀状や季節のご挨拶以外は、
こちらからこめまにお電話をすることもなく、ハガキの端に

「その後いかがでしょうか。気になるところがありましたら、
 いつでもおっしゃって下さい」と

一言添えるくらいしかできていません。

それでも、数えれば2度3度、4度5度と、長いお付き合いの中で
リピートを下さるお客様に恵まれてきました。

しばらくぶりに、ちょっとした手直しや修理のご連絡があると、
再会を喜び、お互いの近況をお話することができるのも楽しく、
やはり「我慢しないでください!」のお声かけに力が入るのでした。



さて、今日の記事は…
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コメント
この記事へのコメント
初めまして。じゅらく壁のクロス張替で検索しておりましたらこちらのHPを見つけました。DIYが好きで、プロから見るとお恥ずかしい作業ですが下手なりに楽しくやっております(やるたびにさすがプロは違うと思わせれる事も度々)。リピート大事ですよね!先日の実家のリフォームで同じ様に思いました。当方の近くに御社の様な丁寧なお仕事をされる方がいれば是非お願いしたいです。それでは更新楽しみにしております。
2014/11/29(土) 21:44 | URL | 金太郎 #-[ 編集]
コメントありがとうございます。
DIYがお好きということは、家やお部屋がお好きなのでしょう。
家が好き…iegasuki…なによりです(^^)
お客様によっては、作業のあいだ興味深そうにご覧になったり、
職人の仕事に興味をもってお話して下さるかたがいらっしゃり、
リフォーム現場ならではのそのようなやりとりが
私たち夫婦にとってはとても楽しみです。
金太郎様にもきっと素敵な業者さん、職人さんとの出会いが
あることでしょう。
またご参考いただけるように、記事更新がんばります。
今後ともよろしくお願いします。
2014/11/30(日) 23:38 | URL | iegasuki(tanegasuki) #-[ 編集]
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