トイレと洗面所をワンルームに

ここでは、「トイレと洗面所をワンルームに」 に関する記事を紹介しています。
先日、マンションのトイレと洗面所の間仕切りを撤去し、
ワンルームにするという工事をしました。

見積もり上も施工上もポイントが多いので、少々長くなりますが、
工事の手順に沿ってご説明します。(後半は写真中心です)

その前に、見積もりのポイントですが、

今回の例に限らず、"二室を一室につなげる"時に、確認しておかなくては
ならないポイントは、それぞれの部屋の間仕切り壁をはさんで

 ①天井面の高さが同じかどうか
 
 ②床面の高さが同じかどうか

 ③壁の出幅が同じかどうか

 ④巾木や廻り縁などの素材は同じか

 ⑤撤去する壁にスイッチやコンセントがないか

 ⑥照明器具の移設は必要か

です。

確認の仕方としては、
 


①の"天井の高さ"を調べるには、

 間仕切り壁にあるドアの枠から、それぞれの部屋の天井までの高さを測ります。
 同じであれば、壁を撤去しても同じ平面としてつなげることができますが、
 高さに違いがあるようなら、ご希望と予算に応じて、天井の高さを
 そろえたり、"見切り”を使うといった方法を考えます。

②の"床の高さ"については、敷居や床見切りがあれば、床面からその上端
 までの高さをそれぞれ測り、天井の場合と同様、床の高さを
 そろえるのか、新しく床見切りを伸ばして段差をつけたままに
 するのかを検討します。

③の"壁の出幅"は、撤去する壁面のドア枠から、その壁に直交した壁までを
 それぞれ測り、間仕切り壁を撤去した後に段差が残らないかどうかを
 確認します。

④はとくに、和室と洋室をひとつにする場合など、どのように統一するかを
 考えます。

⑤や⑥は、電気工事が必要になったり、壁や天井に配線用の穴をあけたり
 しなくてはならないので、慎重に検討します。

なお、マンションの間仕切り壁は、新築時に

 A 先に間仕切り壁を造り、部屋を分けてからそれぞれの部屋の
   天井を貼ってある場合

 B 先に天井を貼り、後から間仕切り壁を立てて、部屋を二つに
   分けてある場合

 C 天井は、コンクリート面に直接、仕上げ材が貼ったり塗られており、
   間仕切り壁が立てられている場合。

があります。

マンションの構造や天井の下地、留め方によっては、間仕切り壁を
端から端まで撤去すると、天井が支えを無くし、多少下がってくる
ことも考えられますので、見積もり上、注意が必要です。

さて、ここから実際に工事したプロセスの写真を載せていきます。

まずは、間仕切り壁の撤去です。
(以下、写真はクリックで拡大します)

k01

トイレは奥にパイプスペースがあり、ちょうど化粧台の手前までが
間仕切り壁となっていますので、撤去しないところを傷めないよう、
注意深く壊していきます。

k02

上の写真を見ると、間仕切り壁が先に立てられて、後から天井が
貼られたということがわかりますね。
(壁の石こうボードが天井に埋まっています)

足元はこんな感じです。
k05

ここのトイレは、前は"隅付きタンク"だったので、壁面に前回の
クロスの貼替の跡が残っています。

ちなみに、便器の後ろには"壁排水用"の排水管が。
k07
(横の壁からでもなく、真後ろからでもない珍しいパターン!?)

こちらは、撤去する間仕切り壁の反対側です。
トイレのドア枠とその上の壁を撤去した跡です。
左側に写っている枠は洗面所への入り口の開口枠です。

k03

洗面所とトイレで壁の段差が無かったので、壁の隙間をふさぐだけで
壁を同じ面としてつなげることができます。

もう一度、間仕切りの反対側に戻ります。

k04

「トイレの天井が無くなってる?」

下見の時点では、トイレと洗面所の天井の高さはほぼ同じだったので、
本来は、壁をはずした跡を埋めるだけで良かったのですが、
天井際に隠ぺいしたい配線があったのと、元のボードが薄かったので、
貼り替えたほうがいいだろうということになりました。

さて、ここで肝心なのは、間仕切り壁です。

予定の部分まで撤去してみてわかったのですが、問題発生(?)です。

わかりますか~?

トイレの突き当たりの壁と、わざと残した間仕切り壁の接点、
いわゆる"出隅"の部分に、ちょうど間柱があったのです。

この間柱をはずそうと思うと、化粧台が邪魔ではずさなくてはなりません。
また、トイレの突き当たりの壁は、コンクリートブロックの上に
"GL工法のだんご貼り"だったので、この間柱を取って、さらに奥に
間柱を立てられるかどうかが、わかりません。

そこで、間柱が無いところで出隅になっていれば、空間に間柱を
足して石こうボードで隙間を埋めれば済むところを、
間柱の表面から左側全面に、石こうボードを上貼りすることとなりました。

見積もりの時点では、まさか、その壁に全面石こうボードを貼ることに
なるとは想定しておらず、コンパネでの下地造りもついてきてしまい、
費用と手間のちょっとした誤算となりました。

ここで、もう一つ問題が。

それは、だんご貼りされた元の石こうボードと、間柱の段差が
1センチほどあったことです。

普通なら、壁を少しだけふかす(手前に出す)時は、胴縁と呼ばれる
厚み15mmほどの薄い木を使いますが、それでも厚すぎるというので、
コンパネを細めに切って胴縁がわりに加工。

k11

GL工法の壁でビスが効かないからと、コンパネにボンドを付けて
タッカーで細かく元の石こうボードに縫うように留めました。

ちなみに、今まで露出で配線されていた電線を、この機会に隠ぺい
したため、電線を間違ってタッカーで打たないように、ステープルで
ズレ留め。

k19

「これが大事やねん。ボードでフタする時、電線が動いて、ビスと
 接触したまま留めたりすると漏電のもとやろ。」と得意げな夫。

さらに、今後、ビスを打つときにご注意頂くため、写真を
撮ってお客様にもお渡ししました。

便器の後ろの壁、ちょうど背中にあたる部分にあった止水栓も

k06

今回は、向かって左側の足元に移設。
配管まわりに貼るボードに細い部分ができるため、配管の間にも
下地のコンパネを慎重に留めました。

k12

そして、配管と止水栓に合わせ、石こうボードを切り抜いて貼ります。
(下に並べたパーツももちろん貼ります♪)

k13

その足元、ボードを貼ってから、手前に木巾木を取り付けました。
後から塗装するので白木を使っています。

k14

この巾木、地震の影響で、トイレの床がわずかに下がっており、
トイレ側に合わせると、洗面所の巾木と高さが合いません。
かといって、化粧台をはずさないことには、洗面所の木巾木も
引っこ抜くわけにはいかず、やむを得ず"面"を取ってつなげました。

ここでまた、間仕切り壁の反対側に戻ります。
石こうボードで隙間をふさぎました。

k09

足元の巾木も、撤去した間仕切り壁から外したものを"移植"。

k10

さて、これで、間仕切り壁の撤去跡の補修は、ほぼ終わり。

k15

壁にはパテ、(苦労して造った?)出隅にはコーナーテープを入れて
補強してからパテ。トイレの床も微妙な段差を全面パテしました。

さすがに、空間が広々していますね。

パテが乾いたら、古い便器を外し、床にクッションフロアを貼り、
新しい便器を取り付けます。

k16

できた!(写真だと早いですね~笑)

ちなみに、今回のクッションフロア、トイレと洗面所を一枚で貼らなくては
いけないので、この化粧台と洗濯パンの隙間の部分は無理をせず、
先に小さく切ったものを貼らせて頂きました。
(それでも、奥に手が届かず、圧着するのは大変でした)

k18

そして、ウォシュレット一体形便器が完成。

k17

この後、壁と天井の仕上げへと移るわけなのですが、
肝心の最後の写真が無いのです…
工事の終わりかけほど、道具の運び出しや掃除やなんやで、
撮りそびれてしまうのですよね。

もし機会があったら、今度こそ完成写真をゲットして参ります!

ところで、このような、"間仕切りを撤去して一室に"する場合、
下地の状態がどうなっているかの見極めが大切ですよね。

そんな時は、下のような本があると便利です。
RC造の中の和室、洋室、水回りなどの下地~内装仕上げが、
豊富な図と共に解説されています。

リフォームの時、細かい部分の納め方の参考にもなると
思いますので、リフォームビギナーの方には特におすすめです。

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さて、今日の記事は…
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