「こんなはずでは!」×3

ここでは、「「こんなはずでは!」×3」 に関する記事を紹介しています。
最近のわたしの失敗談をご紹介します。

ある会社さんの事務所が引っ越されることになり、
新しく移る事務所の方をリフォームするという
ご依頼を頂いたときのことです。

引越し先では元の「流し台」が撤去されて無かったので、
今回は新しいのをお見積りしていました。

ところが、カタログから流し台の色を選んでいただいているときに、
施主である社長さんがふと
「今使っている流し台は持っていけないですか?」
と尋ねられたのです。

「なるほど~」


「もし寸法が合えば、新しい流し台買わなくて済みますよね!」

さっそく測ってみると、新しく置きたい場所より、
流し台の方が10センチほど幅が大きいのです。

しかし、

「流し台のユニットと、コンロ台のユニットをL型に置くとか、
別の場所に分けて置くということであればいけますね!」と

わたしは、施主さんにそれでもよいかをお聞きしました。

「まあ、それでも置けるならいいですよ。」


そして、いよいよ工事に突入。
壁の下地からの工事だったので日数がかかりましたが、
内装や床材の仕上げ貼りも終わり、
いよいよ引渡しの当日です。

「さあ、あとは、流し台を引き取りに伺って、
 こっちへすえつけるだけやね」

わたしと夫は、ワゴン車に乗り込み、現在の事務所へ向かいました。

「流し台を引き取りに伺いました~」

わたしが、流し台の開き戸を開けると、
流し台の中は物も出され、すっかり空っぽで綺麗になっています。

ところが、

「!!!」

そう、その流し台は、シンクのついた「流し台」と「コンロ台」が
完全に一体型のものだったのです。

「あれっ?一体型やったん」

普段、自分でシステムキッチンや流し台の発注をするとき、
シンク、コンロ台と、バラバラのパーツで発注するので、
シンクからコンロ部分まで一体型の商品だというのは盲点でした。

「下見のときに扉ちょっと開けたらわかってたはずやろ!」
と、夫は怒り気味。

「どうやって今のところに置くねん。90度向きを変えて置こうにも、
 シンクの向きが今付いている蛇口から遠くなるしな。
 持って帰っても置かれへんのやったら、ここに置いていこう」

「ちょっと待って~。考えさせて…」

「とにかく、車に乗せて今のところに運んでから、
 社長さんに説明しよう…

しかし!

給湯室の壁と壁にはさまれて、ぴったりと納まった流し台は、
向きを変えて手前のドアから出そうとしても、
流し台の対角線の方が壁の幅より長くて回転できません。

「出すこともできないわけ~」

そこで、横の窓から流し台を少しはみ出させて、
向きを変えられそうだということに気づきました。

そうしてワゴン車に無事に流し台を積み込むと、
新しい事務所の方へ。

「申し訳ないです。一体型だったんで、
 今の場所に置けないです…」

社長さんも、「そうなんですか…。短く切っちゃうってわけにも
いかないんですかね。」

と、おおらかなお答え。

(こうなったらいちかばちか…)

「流し台を途中で切断して側面の板をずらせ、
 扉も途中で切ってつけなおす、ということならできそうですが。」

社長さんは、
「それでも入るならいいですよ。予算を節約するために、
 元の流し台をつけて欲しいといったのはこちらですから」

さて、そこからは、夫の腕のみせどころ。

「おお、まるで『みんなの家』で観た、棟梁のようや~」
(とおだてながら…)

無事に、流し台は10センチ分コンパクトに生まれ変わりました。
扉も幅を10センチ落とし、小口の化粧材も元どおりに付け、
取っ手もずらして開け閉めができるようにもなりました。

「完璧や~!」

そして、ふたりで「せ~の~」で運んで、取り付ける場所へ。

「!!!!!」

なんと、置こうとした場所の手前の壁が一箇所出っ張っていて、
流し台を奥にまっすぐ進めることができません。
先の例と同じで、流し台の対角線の方が壁の幅より大きいため、
回転させつつ入れる、ということもできません。(下の図参照)

nagashidai

「1センチしか余裕みてないから無理やで…」

万事休す。流し台を切断して再度組み立てた、今までの労力は…

ふと、

「左上に窓があるやん。元の事務所のときみたいに
 少し窓からはみ出させてスイッチバックさせよう」とわたし。

「面格子はまってるから窓の外に流し台出されへんで」と夫。

それでも、窓だけをはずし、面格子までのわずかなスペース分
流し台を窓の外へはみ出させることで、なんとか回転させることが
できました。

「はぁ~、どうなることかと思ったなあ。
 窓が無かったら、絶対に流し台置けなかったもん。
 窓が流し台より小さくてもだめだったし。

 タイル貼りの在来浴室なんかでも、ありがちなパターンやのに。
 
 『浴槽が回転できへん~』って。

 今回は、急に予定が変わったからあわててちゃんと見てなかったわ。
 でも、わたし、ついてたわ♪」

「いや、ついてたのは、ここの社長さんやろ。
 俺、せっかく作り直した流し台がはいらへんかったら、
 くやしくて流し台、破壊してたかも…」

社長さんが慌てずに寛大に対応してくださったこともありがたく、
済んでしまえば、笑い話ですが、何度も肝を冷やしたエピソードでした。

(同業者のみなさま。壁にぴったりに物を据え付けるときには、
 くれぐれもご注意を!)

さて、今日の記事は…
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コメント
この記事へのコメント
久しぶりに見たブログ
凄い奮闘振りに 拍手です、パチパチ
2007/12/21(金) 12:33 | URL | コスモス #79D/WHSg[ 編集]
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