"バリアフリー"以前の最大のバリアは…

ここでは、「"バリアフリー"以前の最大のバリアは…」 に関する記事を紹介しています。
昨日、久しぶりにブックオフに行き出会った本。


この本は初版が2001年の1月です。
ブックオフの良いところは、このようなお値打ち本が、
お買い得価格でゲット出来るところ♪

私が独身のころ務めていたリフォーム会社では、バリアフリーの
工事を何度か担当したことがありましたが、夫と二人で
リフォームの仕事を初めてからはごぶさたです。

ただ、いつお声がかかってもよいように、関連書籍は
ときどきチェックしたり買ったりしてきましたが、
この本は読んだことがありませんでした。

立ち読みして、間取り図の多さと説得力のある文章に
引き寄せられ、家に帰って速攻読みました。

そして、本の中で述べられている、下記のような点が
今更ながら、恥ずかしながらも『目からウロコ』でした。

●「狭さ」こそ最大のバリアだ

●高齢者や障害者のための住宅の改造(バリアフリー化)が
 実は、常に「介助者が後ろにいる」ということを前提に
 行われている。
 
 (高齢者や障害者の自活の視点に欠けている)

●本末転倒の日本人の知恵⇒モノがあふれて部屋が狭くなった結果
 モノのサイズを小さくするほうへと社会が動く。
 
 (箱そのものを大きくするとういう発想が出てこずに、
  その中に置くモノを小さくすればいいいという発想。
  しかも、現代では置くモノは増え、日本人の体格は
  昔より大きくなってきている!)

●トイレに手すりをつけただけ、四畳半にベッドを置けただけでは、
 介護はできない。
 (介護する人の動作スペースが必要)

などなど、見逃しがちなポイントを鋭く突いていらっしゃいます。

私も時折マンションのチラシを見ては、

「総面積○㎡と謳っているわりには、ちっちゃいトイレに洗面所だなぁ」

「主寝室なのにこの広さしかないの?」

「子ども部屋っていっても、この大きさじゃベッド置いたら
 いっぱいだろうな、なんか独房みたい…」

と、勝手なツッコミを入れることしばしです。

著者のように「健康でなければ狭い家には住めない」と
とらえると、日本の住宅は健康な人のことしか想定していないと
言わざるを得ないかもしれません。

「じゃあ、限られた土地や予算の中で、どうやったら
 広い家を建てられるのか?」という疑問が湧いてきますが、

著者は、そのあたりをまず「新4畳半」「新6畳」という
アイデアを提案、そして、家を建てるにあたっては、
はじめから介護を意識した広さ、間取りで建て、
将来的に自活できる高齢者へ、または、
介護を受ける高齢者、車椅子が必要な高齢者、障害者へと
移行した時に改修をしやすくすることを勧めています。

私は親や近隣の知り合いは、今のところ介護の必要な
状態ではありませんが、誰にとっても介護を受ける日、
介護をする日が来る可能性はゼロではありません。

わざわざ「バリアフリー」と銘打った改修でなくても、
この本の内容を意識し、リフォームの提案に取り入れて
行きたいと思いました。

ところで、この本の中で、他にも印象に残ったところが、

『日本人は住宅を大変な財産だと考えていながら、なぜ
 住宅についてもっと勉強しないのでしょうか。』P57

『部屋の狭さを解消した家の建て方をすることが、
 私たち住宅に携わる者の役割ではないかと
 私は思っています。』P158

『ある面では、日本の住宅産業は使い捨てによる経済効果を
 住宅に期待しているのではないか、ともいえるでしょう。』P168

『住宅産業にしてみれば、毎年一定量の新築住宅の需要を
 確保するために居住サイクルを短くして、いわゆる
 スクラップ・アンド・ビルド方式で市場を活性化させて
 いるともいえます。』P168

いろいろと考えさせられるのですが、一番の衝撃は、
本の中で著者の建築家が大いに警鐘を鳴らして来たにもかかわらず、
10年経った今でも建売住宅、新築マンションに
介護を意識した間取りや工夫があまり見られない、
というところです。

私が知らないだけなのかもしれませんが、もう少し
新築物件の情報収集をすると共に、この著者の
他のタイトルもぜひ読んでみようと思います。


さて、今日の記事は…
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