「手抜き工事」というけれど…

ここでは、「「手抜き工事」というけれど…」 に関する記事を紹介しています。
巷では、「手抜き工事」(あ~「悪徳リフォーム」と同じくらい嫌な言葉)とか、
「見積もり値切りすぎて、手を抜かれたら困るし…」なんて
言いますよね。

でも、私はこう考えてみるのです。



例えば、町の小さな喫茶店なんかでオムライスをたのむと、
ケチャップがかかってますよね。

でも、老舗の洋食屋さんなんかでは、自家製のデミグラスソースを
かけてくれたりします。

でも、別にオムライスにケチャップがそのままかかっていても、
「手抜き」とは思いませんよね。

同じように、お昼の定食についてくるお味噌汁なんかで、
いかにも「インスタントの味噌汁の元をといたのかな?」
というのもあれば、「いい出汁でてるな~」という場合もあります。

「手抜き」かどうかをお客さんが判断する大きなポイントは、
値段とのバランスだと思います。

建築の工事でも、お料理と同様に「手をかける」つまり、
時間をかけたり、手順を踏むほど人件費がかかることになります。

もちろん、工事として正当でないことは論外ですが、
(例えば、ネジがしっかりきくような下地が無いのに、吊戸棚
 なんかを取り付けて、後から落ちてきたとか)

仕上げる工程で「より丁寧な段階」というものがあります。

例えば、壁のクロスを貼り替える場合、元のクロスをめくり、
パテなど必要な処理をした上で、

 ★糊付け機で裏面にのりを付けたクロスを順番に壁面に貼り、
  継ぎ目(ジョイント)をカッターで切り、断ち落としたクロス
  の耳(?)を
  取り除いてからクロス同士を突きつけてローラーでジョイント
  部分をならす。

というのが一番ベーシックな方法です。

しかし、夫がクロスを施工する場合は、必ず

 ①カッターでジョイント部分を切る時に、クロスと壁の間に
  テープ状になった下敷きをはさみ、石こうボードの表面まで
  カッターの刃で切ってしまうことを防ぐ。
  (プロの職人なので、別に石こうボードの表面まで
   すぱっと切ってしまうことはないのですが、多少刃が
   入った場合、時間がたつにつれてボードの紙が石こう面と
   離れてクロスと一緒にめくれてくる可能性があるのです。)
 
 ②下敷きを使わない場合は、ジョイント部分をカッターで切った
  あと、テープ状になった薄い和紙をジョイント部分にあてがい
  ジョイントを補強する。

といった、どちらかの工程を足します。

ただし、クロスの糊付機には「手動タイプ」と「電動タイプ」があり、
電動タイプのものは、クロスの裏面に糊をつけながら、クロスの耳
(?…クロスの柄が印刷されていない部分。服地などと同じです)
を断ち落としてくれますので、断ち落とした辺同士をそのまま壁に貼れる部分は
①と②はいずれもする必要はありません。
(カッターでジョイントを切らなくてよいので)

クロスを貼り終われば、表面からは、ベーシックな工程だけなのか、
①か②を施してあるのか、全くわかりません。

つまり、①か②の工程を足さなくても、「手を抜いている」とは
思われませんし、逆に、①か②を一生懸命やっていても、
「手をかけている」とは気づいてもらえないわけです。

職人の立場だったら、「クロスの施工費1mあたり○○円で頼む」
と言われたときに、元請さんからあえて①か②を指示されたり、
その分の手間賃アップをすると言われなければ、やる責任はないというわけです。

また、夫のように、①で使う下敷きテープだったり、②で使う
和紙テープの材料費が余計にかかること、また、それらを入れる
時間(手間)が余分にかかっても、ジョイントがなるべくめくれにくい
ように、(あとからの手直しが少しでも防げるように)
なにも言われなくても、必ず①か②をする、という職人さんも
いらっしゃると思います。

ただ、材料費はともかく、今はなにかと工期を急がされる時代。
工期に追われて、それらのプラス一手間をやりたくてもやれない
現場もあります。

それでなくても、木工事→設備工事→塗装→クロスと、工期の
最後になる職種ほど、工期が押してきますので、時間との戦い
だったりします。

そんな時、「手抜き」をしたくなくても、「抜かざるを得ない」場合
がでてくるのです。

それと、『相見積もり』のとき…。

工事単価を下げるには、材料はもちろんですが、
施工費を下げなくてはなりませんよね。
乱暴な表現をするなら、「なるべく施工に時間をかけない」

そこで、本来はAやBの手順を踏みたいけど、あえてやらない、
ということになってしまう恐れがあるのです。

お客様は、どうしても、「単価」で比べられますよね。
ただ、「その単価でどこまでするか、何を使うか」といったことは
なかなかわかりにくいと思います。

例えば防音フローリングを貼るのに、夫は「メーカーの施工説明書」
に準じて、部屋の四方に「際根太」を施工しています。
(これで、時間が余分にかかりますので、施工スピードも多少
 遅くなります)

ところが、たとえ新築マンションなどでも、ドアや掃き出し窓の
前しか際根太が入れられていなかったりするのです。
(壁際を踏んでフローリングが沈むようなら、入っていないという
 ことです)

際根太をいれると、壁際を踏んでも床が沈まないので、巾木と
フローリング面との間にすき間ができたり、壁とフローリングが
こすれて音が鳴ったりしないという効果があります。

ただ、際根太で壁際だけがフローリングが沈まないので、家具を
置いたときに、家具の手前だけがクッションの厚み分沈み、傾く
ことになるので、あえて入れないという考え方もあるようです。

このような施工の細かい納め方までは、お客様にはわかりませんので、
防音フローリングの相見積もりを頼んだときに、施工単価だけを
見て、単純に安い業者の方を選んでしまわれるということが
あると思います。

と、言っても、やはり、業者さんなり職人さんによっては、
施工単価が高ければ、必ず正しい施工、より丁寧な施工がなされる
とは言い切れないところが難しいところです。

「手を抜く」「手をかける」…さて、どう捕らえられますか?

さて、今日の記事は…
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