せっかくのウッドデッキが…!

ここでは、「せっかくのウッドデッキが…!」 に関する記事を紹介しています。
先日、ウッドデッキの造作工事をさせて頂いた現場のエピソードです。

お客様より「数年前に、前の業者さんに造ってもらったデッキが傷んできたので…」と
お引き合いを頂き、現場に下見に伺ったところ、
このように広くて素敵なデッキが目の前に広がっていました。
ED06

敷地の区切りとなる擁壁から張り出したデッキの周りは林が広がっており、
デッキがまるで、緑に包まれた清水の舞台か桟敷席かという感じです。
(ここは、まるで軽井沢のよう♪とコーフンする私…行ったことはないのですが(^_^;))

「これだけのデッキ、当初、造られた時は職人さんも大変だったでしょうね…」
とつくづく感心しながら、みんなでデッキの上を歩いていると、
夫が、突然「あっ!」という言葉とともに、


デッキの床を踏み抜いて、片足がすぽっとデッキ面から下に落ちてしまったのです。
(床板があちこち傷み始めていたところに、とどめを刺してしまったようで…(^_^;))
そして、かろうじて上半身はデッキの上にとどまっており、
声に振り返ってその光景を見た私は、まるでコントを見ているようなおかしさとともに、
「下まで落っこちてなくてよかった…(^_^;)」と腰が抜けそうになってしまいました。

なぜなら、このデッキの下はこのようになっていたのです。
ED04

デッキの下から見上げると、「た、高い…!」

ED02

写真の明るく空が見えている2つの穴のうち、奥のほうは木の幹のために
わざと開けてあった穴で、手前の穴は、夫が踏み抜いて開けてしまった穴です(^_^;)

それにしても、よくよく見ると、このデッキ、こんなに高いところにあるのに、
根太を兼ねた大引の支えられ方がこのようになっています。
ED03

つまり、大引6本のうち3本は、デッキの外周の梁まで一切柱で受けられていません。
このデッキのサイズは、約5m四方ですから、5mのスパンをまるごと飛ばして
大引がかけられているということになります。
いくら一本おきだとはいえ、デッキの床面がその下の一番低い地面から
4mあることを思えば、これはちょっと…とお客様にコメントせずには
いられませんでした。

そして、問題は、根太を兼ねている、大引と大引の間のピッチです。
場所によってまちまちではあったのですが、たまたま夫が踏み抜いた場所は、
大引のピッチが芯々で1050mmでした。
その上に張られているデッキ材は、厚みが約24mmです。
(ウリンなどのいわゆるハードウッドならともかくですが、一般的な材木でした)
いくら家の中と違って家具の荷重がない、人が歩くだけとはいえ、
床板の厚みはもとより、転落の危険を考えると、もう少しなんとか
ならなかったのかと思います。

本来は、他の業者さんがされた仕事に対して、その時の
条件や予算、工期など、いろいろな事情があると思いますので、
後から勝手に「間違っている!?」「こうしていたら…」「ここがおかしい」というのは
大変失礼になるとは思います。

しかし、このような安全面においては、お客様としては業者さん任せになることが
多いでしょうから、もし予算やなんらかの条件が構造を左右するなら、デッキの広さを
加減するなり、板材の厚みを変えるなり、お客様にご提案があったのかどうかは
気になるところです。

それはさておき、今回は、既存のデッキに大引きを追加して、全面床板を
張り替える、別のデッキを別の場所に造る、など、いろいろなプランと見積りをもとに、
ご相談を重ねた結果、現状のデッキに一部重なる形で、新しいデッキを
造らせて頂くことになりました。

既存のデッキは、新しいデッキの床面の高さの関係上、
一部、床材をはがします。
ED07

新しいデッキは、既存のデッキの構造に頼らないように、つまり、
いつ、既存のデッキを撤去してもよいように、独立して保つように造ります。
そのために、大引をすべて既存のデッキの方へ持ち出すような向きにプラン。
ED05

ED08

根太は大引に直交しますので、仕上げ材がこれまたすべて既存デッキに
張り出すような向きになります。つまり、束がなくても、先端がたわみにくいように。
(デッキ先端は念のため、擁壁にも部材を介して保たせてあります)

そして、デッキ表面をどんどん張り…
(今回は板厚38~39mmのウェスタンレッドシダー、
 根太のピッチは約550mmです)
ED11

翌日は張り上がったデッキの上に、お客様が休憩のお茶をセッティングして
くださいました。(私たちが一番にデッキを使わせて頂いてしまいました(^_^;))
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最後にもう一度塗装の仕上げ塗りをして完成です。
(組立前に二度、下塗りをしていますが、デッキ表面だけもう一度♪)
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既存のデッキは板材の傷み具合が少々心配なところがあるため、
新しいデッキの先端と同じ位置までは、新しいデッキ材に張替えました。
その部分と、新しいデッキ、両方へ上がれるように作ったステップのおかげで、
なんとも立体感のあるデッキになりました。
(後ほどデッキの上に屋根を作るとき、柱が建てられるようにと、
 デッキとステップの間にスペースを開けてあります。)

ウッドデッキは、屋外で風雨にさらされるため、どうしても耐久性に
問題が残り、予算との兼ね合いで、選べる樹種にも左右されますが、
少しでも長くお使い頂けるよう、塗装やビスの留め方(樹種にもよりますが、
表面にビス穴をなるべく作らない)、板の継ぎ目をなるべく減らすことなどを、
毎回工夫しています。

今回のデッキも、数年おきに経年変化を見守りつつ、
アフターに伺いたいと思います。
また、忘れた頃に(^^)ここでアップさせていただきます。


さて、今日の記事は…
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