キッチン床下の漏水…さてどうする?

ここでは、「キッチン床下の漏水…さてどうする?」 に関する記事を紹介しています。
先日、夜7時を過ぎたころだったでしょうか、お客様から、お電話がありました。

「仕事から帰ったら、水道の検針の方からのメモがあって、
 使用量が前回の倍になっているので、水漏れが疑われると… 
 で、キッチンの床下収納から床下を見ると、水浸しになってて。」

こういう時は、まずは、水漏れの場所がどこかを突き止めなくてはなりません。

現場に着いた夫は、お客様に状況をお聞きし、キッチンの床下の状況を見てから、
駐車場にあるメーターボックスを確認。
すると、止水栓は普段通り開いた状態で、
誰も水を使っていないのにメーターが回っていました。

そこで、次に、夫は電気温水器への給水用の止水栓を閉じてみました。
すると、先ほどのメーターも止まりました。
…ということは、漏れているのは、給水管ではなく、給湯管の方だということが判明。

給湯管の経路を調べるため、洗面所の床下ものぞいたり、
そこから見える配管を頼りに、外壁近くの地面を掘ったりして、
次のようなルートで配管されているという当たりをつけました。
(お客様にご説明するためにイラストにしたもので、
 点線のところは、隠ぺいされていて目視できない、仮定の経路)
HK01


ここで、夫の立てた"作戦"(^^;)は、


第一段階として、温水器から敷地に埋設配管された給湯管が、
宅内(洗面所)に引き込まれる直前のところで切断、
新たに温水器から直接配管したものと接続し直す。

この時点で、温水器への給水用止水栓を開けてみて、メーターが回らなければ、
漏水した箇所は、温水器⇒洗面所への隠ぺい配管のどこかだったことになり、
浴室の水栓への配管は、その新しい給湯管から分岐して接続すればOK.

もし、まだメーターが回るようなら、漏水箇所は、洗面所からキッチンの水栓までの
どこか、(タイル壁の中に埋め込まれた配管のどこか?)ということになるので、
第二段階として、床下にある洗面所⇒キッチンの給湯配管を切断、
キッチンのタイル壁の前に、新しい給湯配管のための壁を造り、
管を立ち上げ、現状の流し台を移設、という流れでした。

そして、結果としては、第一段階の施工の後で、
メーターは動かなくなり、漏水が解消。
後は、浴室の水栓を新しい給湯管と接続するだけ、となりました。

では、もう一度、写真で施工の流れを追ってみます。

洗面所のすぐ外の地面に埋設された、給湯配管を掘り出し切断します。
HK04

温水器から新しく配管し直した給湯管を接続。
HK06

この後、大元のメーターが回らないことが確認できたので、
新しい給湯配管から浴室水栓への給湯配管を分岐。

浴室水栓をいったん外し、元の給湯管が出ていた穴を利用、
タイル壁から今度は外壁に向かって穴を貫通させ、
HK07

屋外からの新しい給湯配管を浴室水栓の
真裏に通しました。
(給水管もタイル壁に隠ぺいされており、
 水栓を移設するとなると大がかりになるので、
 給湯管も元の場所と同じ位置に出さなくては
 ならなかったわけです(^^;))
HK09
(それにしても、浴室の水栓のすぐ裏に電気温水器が…
 浴室側から外壁側に向かってドリルで穴を開ける時、
 「勢い余って電気温水器にズボッとドリルさしたら弁償やんな~」と、 
 いちおう夫にプレッシャーをかけておいた私(^^;))

無事に配管し直しができた水栓。
タイルの補修をする手もありましたが、
システムバスへのリフォームの可能性もあり、
今回は補修跡をパネルでふさぐことに(^^;)
HK09

それにしても、今回の電気温水器の配管で、気になるところが…

電気温水器への給水用止水栓…回そうとすると、温水器と少し干渉する上に、
配管がむき出しで、給水管がポキンと折れそう(^^;)
…という以前に、この地域では、断熱材を巻かないと凍ってしまいますよ…
(そういえば、お客様は凍ってお湯が出なかったことがあると…(^^;)
 電気温水器なので、中でお湯はちゃんと待機しているのに!)
HK02

配管むき出しといえば、温水器のカバーがあるからとはいえ、
フレキ管は冷えて凍りやすいので…
HK03

架橋ポリエチレン配管で配管をし直し、
温水器のカバーより外の配管には断熱材を巻きました。
HK08

ちなみに、電気温水器の配管でいつもちょっと気になるところがあるのですが、
リフォームに伺って、給湯配管を移設したり、止水栓を交換するために、
お湯をストップしたい時ってありますよね。

ガスの給湯器なら、給湯器への給水用止水栓を止めれば、
お湯が出なくなるのですが、電気温水器の場合は、機種にもよりますが、
温水器への給水用止水栓を閉めただけでは、お湯が止まらないことがあるのです。

そんな時は、温水器の中に溜まっているお湯を、工事箇所と同じ水位になるまで、
出し切らないといけないのですが、温水器からの給湯配管に止水栓が
取り付けてあれば、中のお湯を出さなくてもお湯が止められるのですね。

なぜ、電気温水器からの給湯管に止水栓がついていないことが多いのか…
温水器メーカーさんの施工説明書では、"凍結予防のための水抜き用"として、
給湯管にも止水栓を取り付けるように注記してある場合もあるのですが、
必ず取り付けるように、といった記載ではないのですね。
(メーカーさんや商品にもよりますし、そういった機能をあらかじめ備えた
 機種もあるのですが)

温水器に限らず、『新築時にはリフォームの時のことなんて考えないもんな~(^^;)』
という納まり、仕様になっていることは多々あるのですが、温水器の給湯止水栓
については、いつも疑問に思う私たちなのでした。

それにしても、漏水は怖いですね。
家が傷むのも怖いですが、お財布が苦しくなるのも困りものです。

今まで伺ったお客様の体験談では、旅行中の植木の水やりを人に頼んでいたところ、
その方が散水栓のシャワーヘッドのスイッチだけで水を止めていたので、
留守中にそれが外れ?水が流れっぱなしで、旅行後4万円の水道代の
請求が来た、というお話や、引っ越し後、良くわからないうちにその家で
水漏れが起こっていて8万円の請求が来た、というお話しもありました。

8万円ともなると…光熱費どころか家賃並みですよね(^^;)

さて、今日の記事は…
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