梁をデザインに取り込む

ここでは、「梁をデザインに取り込む」 に関する記事を紹介しています。
建築物の構造上、重要な梁(はり)。

鉄筋コンクリートマンションでは、内部に出っ張ってくることから、
背の高い家具が壁際に置けない、窓の上に圧迫感がある…、
などの理由で「見た目」上は嫌われもののようです。

リフォームでも、梁のまわりをどう納めるかは、ポイントに
なってきます。



キッチンの吊戸棚やレンジフード、ユニットバスの内壁が、
梁に干渉するのは、リフォームではよくあるパターンです。

私が、以前の現場でちょっと考え込んでしまったのは、
あるショットバーの造作家具を造る場所にある梁でした。

下の写真が工事前です。(写真クリックで拡大します)
右側の窓前、全面にボトル用の棚を造ることになったのですが、
上部に薄い梁が通ってます。
tana1.jpg

お客様からのご要望では、棚のデザインはシンプルに、例えるなら
「本棚」のようなものをご希望でした。

そこで私は、お酒やリキュールのビンを並べる棚なので、
棚の側板が天井まですっと伸びているほうが、カッコいいと思い、
棚の高さを天井面ぎりぎりまで高くすることにしました。

ところが、問題は、この棚がツートンカラーだったことなのです。
側面と棚板、天板は、木目を生かした塗装、そして、背面の板は、
ボトルが映えるように黒にする、とお客様は決めていらっしゃいました。

「天井ぎわまで棚を高くすると、天板だけが梁の厚みだけ、
 奥行きが狭くなってしまうなぁ。天板や側板が背板と同じ色
 なら、目立たなくて済むけど…。」

梁まわりのスケッチを描いてみて、天板を梁と同色にしたほうが
よいのか、いっそ、棚を梁の下の高さにしたほうが違和感がないのか、
いろいろと検討しました。

結果、下のように決めました。
tana2.jpg

天板と側板を、梁に合わせて欠き込むように造作。
背板は梁下から梁表面を包むように取り付けました。

そこで、当初のねらいどおり、側板は床から天井まで
すっと伸びて、棚がより高く見えます。(写真は塗装前です)
tana3.jpg

完成した今となっては、かえって、この梁のまわりが、
ちょっとしたアクセントとなり、カッコいい!と、
ひとり、悦に入っている私です。

ちなみに、塗装後はこちら
tana4.jpg


その他にも、梁へのクロスの「貼りわけ」(駄洒落じゃないですよ)で、
かえって梁の存在感をうまく活用している例は、たくさん見かけます。
「機能と見た目を天秤にかけるなら、『機能』を優先するべき」と、
学校では、口をすっぱくして言われたわたしですが、
「機能と見た目を融合させるのがデザインの腕のみせどころ」とも
言いますよね。

これからも、梁とはうまく付き合っていきたいと思います。

さて、今日の記事は…
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