雨漏りの決定的な写真のはずが!?

ここでは、「雨漏りの決定的な写真のはずが!?」 に関する記事を紹介しています。
先日の夜、今までに何度か工事をお任せいただいたお客様より、
「ちょっとご相談したいことが…」、とのことで、お伺いしました。

なんでも、以前に設置された太陽光パネルの業者さんが、
15年ほど音沙汰がなかったのに、"今回、メンテナンス会社と
業務提携しました"という案内ハガキが届き、
その会社の方が点検に来られたとおっしゃるのです。

そして、太陽光パネル自体はとくに問題ないが、
どうも屋根材に傷みが見受けられる、とのことで、
屋根裏に入り、野地板などをチェック。

"雨漏りの可能性がある"との指摘を受け、
屋根の葺き替えを進められたそうです。

点検に来られた方は、屋根の専門ではないので、
後日、屋根に詳しい上司が調査、見積もりできるとのことで、
写真を数枚撮って帰られたとのことでした。
(私たちが撮った写真を、
記事の最後の方にアップしています)

お客様は、その指摘に、


「いつも頼んでいるリフォーム業者さんにも見てもらいます。
 相見積りにさせてもらいますよ」と、先方にお伝えしたところ、
「そちらの業者さんに見てもらっても結構です」と言われたそうです。

が、私たちは、その会社さんが持参されたという、
会社紹介のパンフレットを見ただけで半信半疑(^^;)
…というのも、私の勝手な先入観ながら、
"建築系の仕事をしている会社名"には
見受けられなかったからです。
それと、無料で雨樋の掃除をします、
というセールストークがあったというのも、
気になりました。

そこで、帰宅後さっそく、その会社さんのことを
ググって(^^;)みたところ…私の予感的中かも…

要するに、訪問販売で、点検や無料サービスをきっかけに、
工事を受注されている会社さんのようでした。

ネットの情報を100パーセント信じるわけにはいきませんが、
新築時の防蟻剤による着色を「水が浸みてきている」と指摘したり、
小屋裏の梁の亀裂(乾燥による繊維方向のひび割れと思われる)を
見つけ、補強工事が必要と指摘したり、と、お客様の体験談らしきものが、
複数見受けられました。

工事の金額が高い安いという以前に、建築の構造や
施工が「わかっていないのかもしれない」会社に、
お金を払って大切な部分の工事を任せるのも、
かえって心配です。

お客様とご相談の結果、ひとまず、先方さんの見積もりなり、
撮られた写真への見解(レポート)なりを待ってから、
あらためて私たちも屋根裏の確認をさせていただくこととなりました。

そして、どこかで、
「お客様が、『屋根に詳しい上司』に、強引に話を進められたり、 
 捺印を迫られたりしていないか」と不安を覚えつつ、
その業者さんの再点検の日が過ぎ、
私たちがお訪ねする日を迎えました。

開口一番、「で、お見積りは出たのですか?
雨漏りのこと、なんとおっしゃってました?」

すると、「それがね、下請けの屋根業者の人が、
見積もりしないって、断ったみたいで…」

なんでも、当日、写真をまとめて印刷したものを持って、
『上司』の方が来られたそうですが、その場で、
屋根の下請け業者さんに携帯電話で現場調査を依頼したところ、
断られていたようだとのことです。

相見積りだということ、その業者(私たち)が、いつも
お客様のところに出入りしているということを聞いて、
見積もりから降りてしまわれたようです。
(下請け業者さんも、骨折り損を嫌ったのでしょうか?)

「はあ…そうなんですか…」
すっかり、拍子抜けした私たちでしたが、
とにかく、私たちもこの目で、確認させていただくために、
夫が、屋根裏を見に浴室へ。

こちらのお家は、浴室が上の階にあるので、
システムバスの天井点検口から、屋根裏へ上れるのです。

屋根裏へ上るや否や、夫がいきなり、
「わはは…これか!」
夫が撮影した写真がこちら。
YA00

先方の担当者から
「水を含んで、膨らんできています…」と、担当者が
ビニール手袋をして触っている写真にあった部分は、
小さい写真では、そう見えたかもしれませんが(^^;)、
実際に確認すると、角が丸くなって色が変わってきたように
見える部分は、その材木の"樹皮"の部分でした。

下地材として使わる材木の場合、木の部位によっては、
樹皮がある程度残ったまま製材され、
いわゆる「耳つき」のものがあります。
高価な無垢の一枚板などでは、
かえってこの「耳つき」が人気だったりします。

まあ、要するに、木造や現場のことを知っていたら、
この部分を「雨漏りのシミ」と勘違いのしようがないのですが、
堂々とこの写真をお客様にお見せし、
「雨漏りでやられています」と説明するというのは…。

よく知らないのか、やはり、オーバーに伝えて、
工事の受注につなげたいのか、理解に苦しみます。

他にも、先方さんが指摘し写真を撮った時の
付箋代わりのテープの跡が残っていましたが、
YA02

YA01

それぞれ、木肌の色の違いだったり、樹液のシミだったり
合板の黒ずみや汚れだったりするわけです。
(写真で見ると、確かにシミにも見えるのですが…)

例えば、下の写真、取り付け前の新品の引き戸枠(既製品)ですが、
上枠の溝のキャップで隠れる部分、下地の合板に、
シミに見えるところがありますよね。
このような色の違いは、材木本来の色なのか、
別の原因によるものか、しっかり見分ける必要があります。
HD01


もしも、急いで屋根を葺き替えなくてはならないほどの、
雨漏りのシミでしたら、台風の時だけ漏れるとかではなく、
雨のたびに漏れるくらいの重症でしょうし、そうなると、
室内や外壁など、どこかに、なにかしらの兆候が
現れてくることが多いです。

雨漏りが発生していないか、定期的に
点検しておくことは、とても大切なことですが、
見極めができる人が点検しないと、いたずらに
不安をあおられたり、余計な工事をすることに
なってしまいます。

一通り、屋根裏を確認させていただき、今回は、
とくに問題はないということが判明し、お客様が
近いうちに外壁塗装を検討されているので、
その時にあらためて屋根材や外壁も
確認させていただくことになりました。

それにしても、先方さんの写真やご説明により、
屋根の葺き替えが必要かも…と一度は覚悟?
をされていたお客様、冷静な様子見、ご判断がなければ、
最悪、その場で、契約となってしまっていたかもしれません。

同業者として、今回の件は、ショックを受けるとともに、
ぜひブログでご案内して、ご注意いただこうと思った次第です。

無料サービスや点検で、何かしらの指摘を受けた時は、
ぜひ、「セカンドオピニオン」を確認してから!ですね(^^)


さて、今日の記事は…
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